香港でGemini解禁 AI環境が大きく前進
2026年3月16日、GoogleはAIモデル「Gemini(ジェミニ)」を香港で利用可能にすると発表しました。これにより、香港でも高度なAIサービスへ直接アクセスできる環境が整いつつあり、AI活用の幅が大きく広がる動きとして注目されています。現時点ではウェブ版が段階的に開放されており、今後はスマートフォンアプリへの展開も予定されています。
これまでは香港から個人向けのGeminiへ直接アクセスすることができず、VPNなど特定の手段を用いることで利用されているケースはあったものの、一般的に誰でも自由に使える状況ではありませんでしたが、今回の対応により通常のインターネット環境で利用できる見込みとなりました。これにより、これまで一部のユーザーに限られていた利用環境が広く一般に開かれる形となります。
香港ではChatGPTも現時点では直接利用することができず、利用にはVPNが必要とされています。そのため、VPNを使わずに利用する方法として、複数のAIモデルをまとめて扱えるプラットフォームであるPoeを経由するケースが一般的ですが、この方法では無料での利用回数に上限があり、利用できる機能にも制限があります。こうした背景から、香港で安定して利用できるAIとしては、Microsoft Copilot、Perplexity AI、DeepSeekなどが主に使われてきました。今回のGeminiの対応は、こうした状況を大きく変える可能性がある動きとして注目されています。
Geminiのモバイルアプリについては、今後AndroidおよびiOSプラットフォームへの展開が予定されています。香港のGoogle PlayストアやApple App Storeでは、現時点では専用アプリは提供されていませんが、段階的に提供範囲が拡大していく見込みです。
なお、発表直後の時点では、香港からGeminiのウェブ版にアクセスした場合、ページ自体は表示されるものの、質問時にエラーが発生し回答が得られないケースも確認されており、完全な安定稼働には至っていない状況です。
ビジネスにおけるGeminiの最大の強みは、Gmail、Googleドライブ、スプレッドシート、スライドなどGoogle Workspaceとの連携により、複数の業務を横断して一度に処理できる点にあります。また、Google検索・マップ・YouTubeとリアルタイムで連携することで、常に最新情報を参照しながら、大量の情報の要約や意思決定の支援、さらには創造的なアイデアの生成まで幅広く活用できる点も大きな特徴です。
