香港タクシー、4月1日から電子決済が義務化

更新日:2026年03月10日
LINEで送る
Pocket

電子決済

香港では2026年4月1日から、すべてのタクシー運転手に対し、少なくとも2種類の電子決済手段を乗客に提供することが法律で義務付けられます。具体的には、QRコード決済(AlipayHK、WeChat Pay HK、BoC Pay、FPSなど)を1種類以上、さらにQRコード以外の決済手段(オクトパスカード、クレジットカード、FPSなど)を1種類以上、合計で2種類以上の電子決済に対応する必要があります。

違反した場合、最高5,000香港ドルの罰金および6ヶ月の禁固刑が科される可能性があります。運輸及物流局は「現在も多くのタクシーが現金のみの支払いしか受け付けておらず、乗客、とりわけ観光客に大きな不便を与えている」として、今回の法改正の背景を説明しています。タクシー業界からは「現金払いで端数をチップとして受け取れなくなることは一部の運転手にとって痛手だが、時代の変化についていくしかない」との声が上がっています。

オクトパス社は来月の義務化施行を前に、42,000人以上のタクシー運転手が商用版オクトパスアプリ(Octopus App for Business)またはBluetooth対応のモバイル決済端末に登録済みであると発表しました。香港には約46,000人の現役タクシー運転手がいることから、この登録数は全体の約85%に相当します。

電子決済サービスプロバイダーによれば、すでに全体の90%の運転手が何らかの電子決済を導入済みだといいます。2024年12月時点では、電子決済を導入するタクシー運転手は約27,000人にとどまっていましたが、2026年3月現在では42,000人超が登録済みとなっており、約1年3ヶ月で大幅に普及が進みました。また、香港のタクシーの約3分の1が、複数の決済方式をまとめて処理できる一体型収款機(オールインワン端末)を導入済みとのことです。