2026年度版|香港での旧正月(春節)の過ごし方
2026年の香港の旧正月は2月17日(火)から3連休となります。香港の「旧正月にやるべきこと・やってはいけないこと」について、近年の香港メディア(香港01、東網、星島日報など)の記事でも紹介されている内容を参考に、従来の習慣に加え、近年よく話題になるポイントも織り込みながら2026年版として更新しました。
< 旧正月にやるべきこと10選 >
1.旧正月前に「清算」しておく
未払いの借金や立替金は年内に精算するのが基本。
「借りを新年に持ち越さない=新しい年をクリーンな状態で迎える」という意味があります。
逆に、春節期間中に返済を催促するのも縁起が悪いとされています。
2.新しい服を用意する(できれば赤系)
新しい衣服は「新しい運気」を象徴します。
特に赤やワインレッド、ゴールドは人気色。
※近年は「落ち着いた赤」「ボルドー」「ピンク系」も増加傾向。
※黒・白は喪を連想させるため、全身コーデは避けるのが無難。
3.春節前に大掃除(年廿八洗邋遢)
広東語で「年廿八、洗邋遢(旧暦28日は大掃除)」という言い回しがあります。
旧年の厄や不運を払い落とす意味があります。
※春節開始後数日間は掃除を控える家庭も多いため、事前準備が重要です。
4.年宵花市(フラワーマーケット)に行く
ビクトリアパークなどで開催される年宵花市は春節前の風物詩。
人気の縁起物は桃の花(良縁・人間関係運)、金桔(富・金運)、蘭(高貴・発展)、水仙(吉祥)など。
近年は「ミニ盆栽」や「多肉植物」も若い世代に人気です。
5.0時に窓を開ける(開年)
新年の瞬間に窓を開けることで「旧年の気を送り出し、新しい運気を迎え入れる」と考えられています。
最近は換気だけでなく、室内のライトを明るくする家庭も増えています。
6.利是(ライシー/お年玉)を準備する
既婚者が未婚者へ渡すのが基本ルール。
子どもだけでなく、未婚の同僚、マンションの警備員、清掃スタッフ、お世話になっている店員などにも渡します。
新札を用意し、金額は偶数(4は避ける)、最近は電子利是(電子マネー送金)も増加傾向。
7.「好意頭(縁起の良い食べ物)」を意識する
◯ 大晦日(団年飯)
・家族全員で食卓を囲む
・魚は頭と尾を残す(年年有余)
・餃子(財運)
・湯圓(団円=家族円満)
・年糕(年年高昇=昇進・成長)
・長年菜(長寿)
最近は高級レストランの団年飯予約が主流になっています。
◯ 元日
・先祖や神様にお供え
・ベジタリアン料理を選ぶ家庭も多い
・刃物の使用は極力控える
8.吉祥語を意識する
香港では旧正月に「講好說話(ゴンホウシュッワー)」を大切にします。意味は「縁起の良い言葉を話す」「吉祥語を口にする」ということです。春節の挨拶としてよく使われる代表的なフレーズは以下の通りです。最近はSNSでも縁起の良い言葉を投稿する文化が強まっています。
■ 恭喜發財(ゴンヘイファッチョイ)
意味:お金持ちになりますように/商売繁盛を願います
香港で最も定番の新年挨拶です。ビジネスシーンでも頻繁に使われます。
■ 身體健康(サンタイギンホン)
意味:健康でありますように
家族や年配の方に特によく使われる表現です。
■ 萬事如意(マーンシーユーイー)
意味:すべてが思い通りにいきますように
万能型の縁起フレーズで、誰にでも使いやすい言葉です。
■ 步步高升(ボウボウゴウシン)
意味:一歩一歩昇進しますように/着実に成功しますように
昇進・出世・学業成就を願う際に使われます。
若い社会人や学生にも人気の表現です。
9.赤い下着を身につける(本命年対策)
干支が自分の生年と同じ「本命年」は運気が不安定と言われます。赤い下着や赤いアクセサリーで厄除けする人も増えています。
10.春節パレードや花火イベントに参加
香港では春節パレードやビクトリアハーバーの花火が恒例行事。2月17日(火)20時から、旧正月を祝う大規模パレード「キャセイ インターナショナル旧正月ナイトパレード」が尖沙咀で開催され、12台のフロート(台車)に加え、香港ローカル、中国本土、海外からの46団体がパフォーマンスに参加します。また、ビクトリアハーバーでの打ち上げ花火大会は、2月18日(水)夜8時から約23分間にわたり開催され、8つの幕で構成された合計31,888発の花火が夜空を彩ります。
< 旧正月にやってはいけないこと22選 >
1.元日に妻の実家へ行かない
旧正月の元日に妻の実家を訪れる行為は結婚生活の問題を表し、家族全体に不幸をもたらすと考えられている。訪問は2日目(年初二)が吉。
2.元日に新しくご飯を作らない
旧正月の元日は大晦日の残り物を食べる。「余裕がある年」を象徴するため、前日の料理を活用。
3.刃物の使用を控える
「運を切る」とされるため、特に元日は注意。
4.朝寝坊して起こされない
人に起こされると「一年中急かされる」と言われます。
5.おかゆを食べない<br /> 質素=貧を連想。おかゆを食べると貧乏な1年を過ごすと言われています。
6.薬を飲むのを避ける(可能な範囲で)
病気の一年を象徴すると言われます。
※健康優先で無理は禁物。
7.時計を贈らない
掛け時計や置き時計は中国語で「鐘」、終わりを意味する「終」と同じ発音であるため、非常に縁起の悪いプレゼントです。
8.財布を出したままにしない
財布をポケットやカバンなどから出したままにすると、お金を失う1年になると言われています。現金ゼロも避けること。
9.昼寝しすぎない
昼寝をすると、ダラダラとした1年を過ごすと言われています。
10.散髪しない
幸運を切り落とす行為であり、ハサミや尖ったものも片づけた方が良いでしょう。
11.洗髪・洗濯を控える(初日)
「財を洗い流す」という考え。
12.借金の話題を出さない
旧正月中に借金返済を求めたり、求められたりすると不幸な1年になると言われています。
13.物を割らない
破産を連想させるため縁起が悪い。割った場合はすぐに「歲歲平安(セイセイピンオン)/毎年平穏でありますように/一年中無事でありますように)」と言って厄払い。
14.他人に物を取られない
身近な人からであっても、他人から物を取られると財産が奪われる1年になるとされています。
15.泣かない
元日に泣いてしまうと、1年泣いて過ごすと言われており、子どもには甘く接する家庭も。
16.不吉な話題を避ける
死、怪談、悪口は禁止。
17.掃除をしない(最初の数日)
幸運を捨ててしまう。やむを得ず行う場合は、外に捨てず一時保管する家庭も。
18.本を買わない
広東語で本の発音は「しゅー」。負けるという言葉の「しゅー」の音と似ている。
19.靴を買わない
広東語で靴の発音は「はいー」。香港人がため息をつくときの音と同じである。
20.裁縫をしない
針仕事をすると富を消耗し、仕事は多く大変な一年になるとされています。
21.破れた服を着ない
悪運を呼び寄せると言われており、特に子供は注意。
22.ネガティブ発言をしない
感情管理が大切で、「怒らない・喧嘩しない・悪口を言わない」ことで一年の人間関係運を守るとされています。
近年の香港では、伝統を守りつつも柔軟に変化し、電子利是の普及、レストランでの団年飯(大晦日の家族との食事)の一般化、SNSでの吉祥語投稿文化など、現代的なアレンジが進んでいます。形式に縛られすぎず、「縁起を担ぎながら家族で楽しく過ごす」ことが何より大切とされています。
