東京と香港で日本人から大金を強奪、時系列で解説
1月29日から30日にかけて、上野、羽田、香港で日本人が日本人を含むグループから合計6億円以上を狙われる3つの事件が発生しました。1月31日に香港警察が男女6人を逮捕し、逮捕者のうち3人は日本人、2人は中国本土出身者、1人は香港人であることが報じられています。また、日本人逮捕者3人のうち1人は被害を届け出た人物で、内通者として運搬ルートやスケジュールの情報を渡していたとみられています。香港警察は3つの事件の関連性を、日本当局と連絡を取りつつ捜査していると説明しています。
以下、時系列で事件の概要を解説します。
① 2026年1月29日 夜21時30分頃 東京・上野
東京・台東区東上野の路上で、日本人と中国人合わせて5人が、3人組の男に催涙スプレーのようなものをかけられ、現金4億2300万円が入ったとみられるスーツケースが強奪されました。この現金は香港へ運ぶ予定であったことがわかっています。
② 2026年1月30日 午前0時頃 東京・羽田空港
東京・羽田空港第3ターミナルの駐車場で、30代の会社社長から現金の運搬依頼をされ香港へ持ち出す予定だった約1億9000万円を受け取ろうとした50代男性が、4人組の男に催涙スプレーのようなもので襲われ、奪取は免れたが強盗未遂事件となりました。運搬を依頼した会社社長は「金を売却して得た現金を毎日のように香港に運んでもらっていた」と話しています。上野と羽田での2つの事件の実行犯は異なるとみられていますが、催涙スプレーなどを使う犯行手口が似ており、逃走の際に使われた2台の車はどちらも暴力団関係者の名義でした。
③ 2026年1月30日 午前9時頃 香港・上環
香港・上環德輔道中の両替店の前でタクシーを降りた2人の日本人が、2人組の強盗に襲われ、現金約5100万円が入ったリュックサックを奪われました。香港警察は、両替店の前で襲われた日本人の1人(27歳男性)が強盗の仲間で内通者であるとみています。また事件発生時、日本で現金運搬を依頼した会社社長は香港の関係者と電話中で、「電話の向こうで襲われる様子の声は聞こえた」と話しています。香港警察は被害に遭った5100万円のうち約1100万円をすでに押収していますが、残りの行方は分かっていません。
上野で現金を奪われたグループの一人は、「香港まで1回往復して運搬すると3万円の報酬がもらえる約束で、今まで数回やったが報酬はもらえていない」という趣旨の話をしていたようです。
また、香港警察の発表では「香港で免税品を買い、その差額で儲けようとしてたらしい」と述べられていました。
香港の上環では去年12月にも、日本企業の従業員が10億円が入ったスーツケースを強奪される事件が発生しています。
