日本行き団体ツアー、香港でキャンセル増加

更新日:2026年01月28日
LINEで送る
Pocket

団体ツアー

日中関係の緊張が続く中、香港で日本行き団体ツアーの払い戻しに関する問い合わせが増加していること、中国人観光客の海外旅行先として韓国が日本を抜いて1位になると予測されていること、2025年の輸出額が5兆億香港ドルを超え過去最高を更新したことをお伝えします。

■日本行き団体ツアー、香港でキャンセル増加
中国外務省は1月26日(月)、日本への渡航を控えるよう改めて呼びかけました。これを受け、中国の経済メディア「第一財経」は、大阪―北京、神戸―南京など、日本と中国を結ぶ49路線について、来月はすべての便が運航取消となると報じています。

また、中国の各航空会社は、日本路線の航空券に関する無料キャンセル対応の期限を、当初予定していた今年3月下旬から10月24日まで延長すると発表しました。背景には、日中関係の緊張が続いている状況があります。

日本行きツアーを多く取り扱う香港の旅行会社「縱橫遊(WWPKG)」の代表、袁振寧氏は、「この報道を受け、日本行きの団体ツアー10組から払い戻しに関する問い合わせが寄せられた」と明かしました。一方で、「香港の航空会社が現時点で最新の対応を発表していないため、明確な回答を出すのは難しい状況だ」と述べています。

また、ここ数か月の動きについては、「公立学校では、日本への交換留学プログラムが全て中止となり、私立学校でも約半数が中止された。企業による団体ツアーも、多くが取りやめになっている」と説明しました。その結果、代替の渡航先としては中国本土が最も多く、次いで韓国、シンガポールが選ばれているといいます。報道の影響もあってか、韓国行きツアーを予約する学生数は、先週末と比べて約20%増加しているとのことです。

■春節連休の旅行先、中国人観光客は韓国へ
中国本土からの観光客の海外旅行先が、日本から他国へと移行するとの見方が強まっています。観光分析を専門とする市場調査会社、チャイナ・トレーディング・デスク(China Trading Desk)が発表した調査によると、2月15日から始まる春節の9連休期間中、中国人観光客の渡航先として、韓国が日本を抜いて1位になると予測されています。

この期間に韓国を訪れる中国人観光客は、23万人から25万人に達する見込みで、これは昨年のピーク時と比べて約52%の増加にあたります。

■2025年の輸出額、過去最高を更新
香港政府統計局は、2025年12月の香港の輸出額が前年同月比26.1%増の5,128億香港ドル、輸入額が30.6%増の5,760億香港ドルとなったと発表しました。また、2025年通年では、輸出額が2024年比15.4%増の5兆2,403億香港ドルとなり、過去最高を更新しました。輸入額も15.5%増の5兆6,868億香港ドルに達し、その結果、貿易赤字は4,466億香港ドルとなっています。