老舗飲茶「蓮香樓」、セントラルから上環に移転
香港で100年以上の歴史を誇る飲茶(ヤムチャ)の名店「蓮香樓(れんこうろう)」は、セントラル店を2026年4月まで営業した後、上環(ションワン)へ移転することが決まりました。手押しワゴンに点心(テンシン)を載せ、店内を巡りながら提供する昔ながらのワゴン式スタイルは、現在では貴重な存在となっており、地元の人々はもちろん、多くの観光客から長年親しまれています。今回の移転は、セントラル店が入る建物で2026年半ばから再開発が予定されていることを受けたものとみられています。
新店舗は、MTR上環(ションワン)駅の目の前にある「東寧大廈(Tung Ning Building)」の1階と2階全体を使用する予定です。店舗の総面積は約16,000平方フィート(約1,486平米)と、かなり広い規模になります。報道によると、今回の賃貸契約は市場でも珍しい9年間の長期契約で、月額賃料は約50万香港ドル(日本円で約1,014万円)とされています。
蓮香樓は、1889年に中国・広州で菓子店として創業した、非常に長い歴史を持つ老舗です。1918年に香港へ進出し、「蓮香茶室(Lin Heung Tea House)」として営業を開始しました。中環・威霊頓街(ウェリントンストリート)の路面店は、長年にわたり香港の飲茶文化を象徴する存在として、多くの人に親しまれてきました。しかし2019年以降は、新型コロナウイルスの影響などにより、閉店と再開を繰り返す厳しい時期を経験します。それでも、2024年4月にウェリントンストリートで営業を再開し、老舗としての灯を再びともしました。
さらに2025年5月には、24時間営業の尖沙咀店を新たにオープン。昼間はもちろん、深夜や早朝でも飲茶を楽しめる店舗として注目を集めています。続いて2025年12月23日には、旺角店をソフトオープン。老舗の伝統を守りながらも、積極的な店舗展開を進めています。
現在のオーナーである黃熙仁(ウォン・ヘイイェン)氏は、「一盅兩件(一杯のお茶と二種類の点心を楽しむスタイル)の文化を大切にしながら、百年続く茶館の伝統を守りつつ、時代に合わせた新しいサービスも提供していきたい」と語っています。長い歴史を受け継ぎながら進化を続ける蓮香樓。その今後の動向にも、引き続き注目が集まりそうです。
< 蓮香樓(Lin Heung Lau) >
◯上環店(2026年4月移転予定)
住所:
Tung Ning Building, 249–251 Des Voeux Road Central, Sheung Wan
(上環 德輔道中249–251號 東寧大廈)
◯現在のセントラル店(〜2026年4月予定)
住所:
G/F, 160–164 Wellington Street, Central
(中環 威靈頓街160–164號 地舖)
参考:OpenRice
https://www.openrice.com/en/hongkong/r-lin-heung-lau-central-guangdong-dim-sum-r662427
