香港、乗客のシートベルト義務化、罰金5,000HKD

更新日:2026年01月09日
LINEで送る
Pocket

シートベルト

2026年1月25日(日)から、道路交通法の改正により、香港では運転者だけでなく、公共交通機関および商用車の「乗客」にもシートベルト着用が義務化されます。対象は、バス、ミニバス、スクールバス、タクシー、バン、貨物車など、すべての該当車両です。シートベルトを着用していない乗客には、最大5,000香港ドルの罰金が科され、状況によっては最長3か月の禁固刑が科される可能性があります。

なお、自家用車の助手席は1983年、後部座席は1996年、タクシーの座席は2001年から、すでにシートベルト着用が義務化されています。 一方で、公共路線バスは立席を制度上認められており、混雑時に所定のエリアで立って乗ることは可能ですが、2階部分や禁止区画には立てません。一方、公共ミニバスは座席定員が基本で、立席は原則認められていません。今回の法改正では立席に関する明記はないものの、定員超過や安全違反の取り締まり強化が予想されるため、車内表示で示された定員や運転手の指示に従うことが重要です。

また、同改正により、運転者が運転中に使用できるスマートフォンやタブレットなどの電子機器は最大2台までに制限され、違反した場合には最大2,000香港ドルの罰金が科されます。

運輸署および警察は、昨日の記者会見において、シートベルト着用に関するガイドラインを以下のとおり明確にしました。

・シートベルトの故障により着用できなかった場合は、原則として運転手の責任となります。可能であれば、シートベルトが正常に機能している座席へ移動することが推奨されます。警察官による取り締まりが行われた場合には、シートベルトの不具合を申告することで、状況に応じた対応が取られます。

・ツアーガイドについては、運転開始前または車両の停車中にツアー説明のため席を立つことは認められていますが、車両走行中は座席に着き、シートベルトを着用する必要があります。

・スクールバスにおいて子どものシートベルトが緩んだ場合、保護者はまず座席から声掛けを行い、着用を促す必要があります。それでも対応しない場合に限り、安全が確保できるタイミングまたは車両が停車した際に、保護者が席を離れてシートベルトを締めに行くことができます。

運輸署の広報担当者は、シートベルト着用に関する研究結果として、正面衝突時における運転手および乗客の死亡リスクは約40%、重傷リスクは約70%低下すると説明しています。また、スクールバスでのシートベルト着用は、幼少期から着用習慣を身に付けさせることにつながり、子どもの交通安全意識を高める効果があるとしています。

香港を訪れる方や日常的に移動される方は、乗車時に必ずシートベルトを確認し、着用を徹底してください。思わぬ違反やトラブルを避けるためにも、改正内容を事前に把握し、安全かつ適法な行動を心がけましょう。