香港のタバコ規制強化、1月から罰金3,000HKD
2026年1月1日(木)から、タバコ規制法の3つの改正が施行されます。改正内容は、「1.喫煙禁止区域の拡大」「2.列に並んでいる間の喫煙禁止」「3.罰金の増額」です。非喫煙者にとっては安心材料ですが、喫煙者には影響の大きい改正です。対象となる施設やエリア、違反時の罰則について解説します。
1.喫煙禁止区域の拡大
保育所(チャイルドケアセンター)、老人ホーム、学校、病院、政府指定の診療所や保健センターの出入口から3メートル以内の公共の場所が、新たに喫煙禁止となります。対象エリアで喫煙した場合は、罰金が科されます。
2.列に並んでいる間の喫煙禁止
公共交通機関の乗車待ちや、指定施設に入るために列に並んでいる間、または指定施設内で列に並んでいる間は、喫煙が禁止されます。公共交通機関の乗車場所には、バス停やタクシー乗り場が含まれます。
また、指定施設とは、芸術・文化施設、映画館、劇場、コンサートホール、市民センター、コミュニティホール、コミュニティセンター、アクティビティセンター、その他コミュニティ施設、病院、博物館、公園、公共水泳プール、指定診療所・保健センター、スタジアム、啓徳アリーナ、アジアワールド・エキスポ、香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター、香港ディズニーランド、オーシャンパーク、ウォーターワールド、香港摩天輪、香港湿地公園となります。
3.罰金の増額
喫煙禁止に違反した場合の罰金は、これまでの1,500香港ドルから、2026年1月1日以降は3,000香港ドル(約6万円)に引き上げられます。
なお、2026年4月30日からは、公共の場で電子タバコの「所持や使用」が禁止されます。対象には、電子タバコのリキッドやカートリッジ、加熱式タバコのヒートスティックが含まれます。
