クリスマス連休の最終日、約60万人が香港に入境

更新日:2025年12月29日
LINEで送る
Pocket

広東省の自家用車

クリスマスの4連休の最終日に約60万人が香港に入境し約45万7,000人は香港居住者だったこと、広東省の自家用車が香港に入境できる新制度が開始したが中国本土のドライバーがAI自動運転でハンドルから両手を離して走行していたことが問題視されていること、深セン地下鉄の4路線で新たに駅が開業したことをお伝えします。

■クリスマス連休の最終日、約60万人が香港に入境
12月28日(日)、クリスマスの4連休を終え、海外や中国本土に滞在していた多くの香港居住者が香港に戻りました。この日の入境者数は約59万8,000人で、そのうち約45万7,000人が香港居住者でした。なお、香港の人口は約752万人のため、一日で全人口の約6%が入境したことになります。香港では、12月25日(木)から28日(日)までがクリスマスの連休となっていました。

■広東省車両の乗り入れ開始も、自動運転が問題に
広東省の自家用車が香港に入境できる新制度「広東省車両の南行き通行スキーム」が、12月23日に正式に開始されました。制度の初期段階では、1日あたりの通行台数は100台に制限されており、対象都市も現在の広州、珠海、中山、江門の4都市から順次拡大される予定とされています。

こうした中、中国本土から香港に入境したドライバーが、AI自動運転を作動させたままハンドルから両手を離して走行していた事例が確認され、問題視されています。問題の車両は、広州の自動車メーカー小鵬汽車(XPeng)製の電気自動車「小鵬P7」でしたが、同社はAI自動運転機能について「現時点では香港、マカオ、台湾は対象外」と公式に明記しています。

この事例を受け、香港政府の運輸署は警告を発するとともに、広東省当局にも状況を通知しました。今後の対応次第では、当該ドライバーに対して運転免許の停止などの措置が取られる可能性があるとしています。 香港では、走行中に両手をハンドルから離す行為は、道路交通条例に基づき「危険運転」または「不注意運転」に該当します。有罪となった場合、危険運転では最高25,000香港ドルの罰金および最長3年の禁固刑が科される可能性があります。

■中国本土・深センで地下鉄拡張 4路線に新駅開業
12月28日、深セン地下鉄の4路線で新たに駅が開業しました。対象は5号線、8号線、11号線(空港線)、13号線で、これにより深セン地下鉄の総駅数は441駅となりました。

中でも5号線に新設された「東門駅」は、人気の歩行者天国「東門歩行街」に直結し、観光や買い物の利便性が大きく向上しています。また、11号線(空港線)は、市内中心部から空港まで乗り換えなしで約60分で移動できるようになりました。