香港の公立病院、1月から値上げ

更新日:2025年12月17日
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雇用動向

香港の公立病院は2026年1月1日から料金を改定すると発表したこと、香港の2025年1月から11月までの累計訪問者数は約4,520万人で前年比12%増となっていること、ManpowerGroupの調査によると2026年1~3月に雇用を増やす予定の香港企業は31%であることをお伝えします。

■香港の公立病院、1月から値上げ
香港の公立病院は、2026年1月1日から料金を改定すると発表しました。

有効な香港ID保有者に対する救急外来の診察料は、1回180香港ドルから400香港ドルに引き上げられますが、重篤または緊急に分類された患者については、診察料が免除されます。香港IDを保有していない方は2026年1月1日から2,100香港ドルに引き上げとなります。

これまで無料だった緊急性のない放射線検査および病理検査については、基本的な診察料は無料のままとしつつ、高度な検査については1回ごとに費用を徴収する形に変更されます。そのため、健康不安による精密検査や、慢性疾患の経過観察を行う場合、これまで無料だった検査でも追加費用が発生する可能性があります。

■香港訪問者数が増加、1~11月で4,520万人
香港の2025年1月から11月までの累計訪問者数は約4,520万人(うち76%が中国本土から)で前年比12%増となっています。2024年の年間訪問者数約4,450万人をすでに上回っており、2025年の年間目標の4,900万人に近づいています。外国人訪問者数も二桁成長しており、長距離旅行者(オーストラリア、欧米等から)は19%増の316万人、短距離旅行者(台湾、韓国、日本等から。中国本土除く)は17%増の585万人となりました。

■香港企業の雇用動向、人員拡大と削減が拮抗
米ManpowerGroup中国法人が香港企業506社を対象に行った調査によると、2026年1~3月に雇用を増やす予定の企業は31%でした。一方、人員削減を予定する企業は29%、変更なしは37%、未定は3%となっています。