油麻地と九龍湾を結ぶ新しいバイパスが開通

更新日:2025年12月15日
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セントラル・カオルーン・バイパス

2025年12月21日(日)に、九龍に新しいバイパス「セントラル・カオルーン・バイパス(中九龍繞道)の油麻地区間」が開通します。油麻地(ヤウマーテイ)と九龍湾(カオルーンベイ)の間のピーク時の移動時間がこれまでの30分からわずか5分に短縮されます。また、2026年半ばには九龍湾と藍田(ラムティン)を結ぶ「九龍湾区間」が開通予定です。

このセントラル・カオルーン・バイパスの工事は420億香港ドル(約8,400億円)の資金を確保し2017年第4四半期に開始されました。油麻地区間の全長は4.7キロメートルで、うち3.9キロメートルは地下を通るトンネルとなっています。人口密度の高い都市部の地下を通るため、地下鉄MTRの運行や頭上の建物への影響に注意しながら慎重に工事が進められてきました。特にクイーンエリザベス病院付近では、医療機器への影響を防ぐため1日15分間の指定時間に発破(爆破)作業をおこなうよう制限があったとのことです。

油麻地区間開通後は、油麻地と九龍湾間の移動時間が大幅に短縮されることで、コンテナターミナルがある葵涌と九龍東部の移動時間も短縮され大きな経済効果が見込まれています。また、香港国際空港と将軍澳を結ぶ新しいエアポートバスA28X路線が追加され空港と九龍東部のアクセスも向上します。

油麻地区間はまずは通行料無料で運営され、2026年に九龍湾区間が開通した時点で有料化が開始される予定です。