香港のオクトパスで日本のPayPayが支払可能に

香港の交通系ICカード「オクトパス（八達通）」のスマホアプリが日本のPayPayのQRコード決済に対応開始したこと、外国人ヘルパーの最低賃金が4,990香港ドルから5,100香港ドルに引き上げとなったことをお伝えします。

■香港のオクトパスで日本のPayPayが支払可能に
香港の交通系ICカード「オクトパス（八達通）」のスマホアプリが、日本のPayPayのQRコード決済に対応開始しました。香港IDカード保有者のみが対象となり、香港在住者向けのスマホアプリ「Octopus 八達通」で利用登録し残高をチャージしておけば、日本のPayPay対応店舗でキャッシュレス決済ができるようになります。

登録方法は、最新バージョンのオクトパスアプリをダウンロードして、アプリ内の「Travel」ページでPayPayを選択し、「Start using PayPay」のボタンを押して登録に進みます。香港の携帯電話番号とEメールアドレスの認証、香港IDカードの写真と自撮り写真の提出、現住所の入力が必要です。なお、iAM Smartアプリにこれらの情報を登録済みの方は、国籍と住所の入力だけで完了します。

オクトパスアプリのPayPay決済機能は日本国内のみで使えるため、アプリの位置情報をオンにする必要があります。日本のPayPay対応店舗で買い物をする際に、オクトパスアプリ内で「Show QR Code」を押してPayPayのQRコードを表示し、それを店員に見せてコードを読み取ってもらうことで支払いが完了します。もしくは、「Scan QR Code」を押して店舗側のQRコードをスキャンする方法もあります。決済手数料は無料で、180秒ごとに更新される為替レートにより、日本円が香港ドルに自動換算されます。

なお、Paypay決済は実店舗のみで使用でき、オンラインでの決済には使えません。また、物理的なオクトパスカードでは利用できず、スマホアプリのみの対応となっています。

■ヘルパーの最低賃金5,100香港ドルへ引上げ
香港政府の労働局は、外国人ヘルパーの最低賃金を4,990香港ドルから5,100香港ドルに引き上げると発表しました。この新しい最低賃金は、2025年9月30日以降に締結される外国人ヘルパーとの雇用契約に適用され、ヘルパーのビザ申請時にも確認されます。

9月29日以前に締結された雇用契約については、雇用契約書を10月27日までにイミグレーションに提出すれば、従来通り最低賃金4,990香港ドルで処理されます。しかし、10月28日以降に提出する場合は、雇用契約書に最低賃金の5,100香港ドル以上を記載する必要があります。

また、雇用主は外国人ヘルパーに食事を提供する義務があります。食事を提供しない場合は、月額1,236香港ドル以上の食事手当を支払う必要がありますが、この食事手当の金額に変更はありません。