超大型台風18号の警報解除、被害状況と今後の動向

更新日:2025年09月25日
LINEで送る
Pocket

欠航

香港で最高レベルの台風警報「シグナル10」となった超大型台風18号「ラガサ(Ragasa)」が昨日通過しましたが、現在は台風警報が解除され、ほぼ通常通りの生活に戻っています。空港や公共交通機関の再開、学校の再開、負傷者数、倒木や浸水被害の報告、そして今週末に再び新たな台風が接近する可能性をお伝えします。

香港国際空港は本日午前6時から段階的に再開しています。欠航となっていた1,000便を超えるフライトが通常どおり再開するため、利用者の急増により空港が非常に混雑すると予想されています。地下鉄やバスなどの公共交通機関も通常通りの運行を再開しています。

学校は、小学校や中学・高校は朝から再開していますが、幼稚園と特別支援学校は午前が休みで午後から再開します。

今回の台風により、男性59人と女性42人が負傷し、公立病院で治療を受けました。昨日午後8時時点で、政府のコールセンターと消防局には、それぞれ718件と498件の倒木に関する報告が寄せられています。また、下水局は22件の浸水被害を確認しており、土木開発局は4件の土砂崩れに関する報告を受けています。

西貢区議会の議員である方國珊(Christine Fong)氏は、「将軍澳は最も深刻な被害を受けた地域の一つであり、瓦礫や倒木が散乱しており、復旧・復興作業には最長1ヶ月かかる可能性がある。プロムナード沿いの水位は4メートルまで上昇し、近隣の公園や歩道が広範囲に浸水した。ウォーターフロントのレストラン20軒以上が被害を受けた」と述べています。また、土瓜湾にある屋外駐車場では太陽光パネル10枚が高所から落下し、駐車中の車両6台に直撃するという事故がありましたが、負傷者はいませんでした。

香港の天候は一時的に回復する見込みですが、フィリピン東で発生した台風20号「ブアローイ(Bualoi)」が西向きに進んでおり、今週末9月27日(土)か28日(日)に香港から800キロメートル圏内に接近する可能性があると予想されています。引き続き台風情報に十分ご注意ください。