台風ラガサ接近、香港シグナル8に引き上げへ

更新日:2025年09月23日
LINEで送る
Pocket

台風ラガサ接近

超大型台風18号「ラガサ(Ragasa)」が香港に接近しています。香港天文台は現在、台風警報シグナル3を発令中ですが、本日午後2時20分にシグナル8へ引き上げると発表しました。さらに、今夜以降はシグナル9以上への引き上げの可能性も検討しているとのことです。公共交通機関の運休、フライト500便以上の欠航、学校の2日間休校、病院の緊急サービス以外の停止、臨時避難所の開放など関連ニュースをお伝えします。

シティバスは23日(火)の正午から、帰宅者のために運行頻度を増やし、午後4時20分頃からほとんどの路線を運休する予定です。九龍バス(KMB)と龍運バス(LWB)もシグナル8発令の2時間前から帰宅者のために運行頻度を増やし、シグナル8発令から2時間以内にほとんどの路線を運休する予定です。西九龍と中国本土を結ぶ高速鉄道は、23日(火)午後6時以降と24日(水)は全て運休となります。フェリーは香港マカオ間のターボジェット以外はすでに運休されており、シグナル8発令後はターボジェットも運休されます。

空港では23日(火)午後6時以降から25日(木)午前6時にかけて多数のフライトが欠航または遅延しており、キャセイパシフィック航空は500便以上を欠航、香港航空は80便以上を欠航します。ただし、空港は運営を継続し、一部のフライトが運航し、ターミナル内のほとんどのレストランやショップも営業します(一部は24時間営業)。フライトを予約している方は事前に航空会社に運航状況をご確認ください。また、空港バスはシグナル8で停止し、空港と市内を結ぶ電車「エアポートエクスプレス」はシグナル9以上が発令されると停止します。

教育局は、23日(火)と24日(水)の2日間は全ての学校(幼稚園、小学校、中学・高校、特別支援学校、夜間学校)を休校とすると発表しました。 病院管理局は、警報がシグナル8に引き上げられた時点で公立病院の緊急サービス以外は停止し、緊急サービスは継続すると発表しました。また、社会福利署は、シグナル8発令時はデイケアサービス施設、アフタースクールケア施設、デイリハビリテーション施設、高齢者デイサービス施設、および社会福利署サービスは停止するとしています。

香港政府は23日(火)午前8時から、市民のために合計46か所の仮設避難所を開放します。政府が管理する一部のスポーツ施設も臨時避難所として利用されます。また、ペットホテル、パーティールーム、ジムなど、一部の施設ではペットの保護を積極的に受け入れています。

香港での台風警報は「シグナル1・3・8・9・10」の5段階があります。数字が大きいほど風が強く、生活への影響も大きくなります。
シグナル1:日常生活に大きな影響はないが、台風情報に注意。
シグナル3:屋外活動やフェリー運航に注意が必要で、幼稚園が休校になることもある。
シグナル8:学校・会社・金融機関・一部交通機関が休みとなり、勤務中の従業員も帰宅を指示される。
シグナル9:建物被害や飛来物の危険が高まり、屋外活動は禁止。市民は屋内で避難・待機。
シグナル10:最大級の台風直撃。大規模停電や浸水、交通全面停止など深刻な被害が想定される。

台風の影響が続きますので、体調や安全に十分注意しながら、必要な情報は天文台の公式発表でご確認ください。