超大型台風が香港に接近 空港・学校などに影響

超大型台風18号「ラガサ(Ragasa)」がフィリピン付近から西へ進み、香港に接近しています。天文台は22日昼にシグナル1を発令し、夜にはシグナル3へ引き上げる見込みです。23日遅くには天候が急激に悪化し、24日には暴風雨が吹き荒れ、沖合や高地ではハリケーン級の風速に達する可能性があります。香港国際空港は23日午後6時から25日午前6時まで全便運航停止を検討しており、学校休校やハッピーバレー競馬場での競馬延期、住民による食料の買い溜めなどの混乱も生じています。
香港国際空港は、23日(火)午後6時から25日(木)午前6時まで36時間にわたり全便の運航停止を検討しています。キャセイパシフィック航空とグレーターベイ航空は、9月23日から25日の間に香港を発着するフライトについて、予約変更手数料を免除すると発表しました。キャセイパシフィック航空の場合、9月19日までに発行された航空券が対象で、11月30日以前の日程に変更することが可能です。グレーターベイ航空の場合は、元の搭乗日から10日以内の日程に変更することが可能です。
学校について、明日23日(火)の休校の有無は教育局が本日中に発表するとしています。最新の情報は教育局の発表でご確認ください。香港ジョッキークラブは、24日(水)に予定されていたハッピーバレー競馬場での競馬を安全のため延期することを決定しました。 洪水が発生しやすいとされる香港島東の杏花邨では、住民らが超大型台風に備えて食料を買い溜めしている様子がみられており、窓に貼る飛散対策のテープがほぼ売り切れていると香港メディアThe Standardは伝えています。
香港での台風警報は「シグナル1・3・8・9・10」の5段階があります。数字が大きいほど風が強く、生活への影響も大きくなります。
シグナル1:日常生活に大きな影響はないが、台風情報に注意。
シグナル3:屋外活動やフェリー運航に注意が必要で、幼稚園が休校になることもある。
シグナル8:学校・会社・金融機関・一部交通機関が休みとなり、勤務中の従業員も帰宅を指示される。
シグナル9:建物被害や飛来物の危険が高まり、屋外活動は禁止。市民は屋内で避難・待機。
シグナル10:最大級の台風直撃。大規模停電や浸水、交通全面停止など深刻な被害が想定される。
台風の影響が続きますので、体調や安全に十分注意しながら、必要な情報は天文台の公式発表でご確認ください。