ワークライフバランス指数で日本29位、香港44位

世界の60か国・地域を対象とした労働者のワークライフバランス指数が発表され日本は29位で香港は44位となったこと、香港人の平均寿命は延び男性は84.2歳で女性は88.6歳となったこと、若者の自殺者数が増え25歳未満では死因の1位が自殺となっていること、貧困世帯の45%が物価上昇に対応するため食費を削減しているか低品質食品を購入していることをお伝えします。
■ワークライフバランス指数で日本29位、香港44位
人材情報サイト Remote.com は、世界のGDP上位60か国・地域を対象に、給与、労働時間、年次休暇、職場の安全、健康保険といった指標から労働者のワークライフバランスを評価した「Global Life-Work Balance Index 2025」を発表しました。
ランキングは、1位ニュージーランド・ウェリントン(3年連続)、2位アイルランド・ダブリン、3位ベルギー・ブリュッセル、4位ドイツ・ベルリン、5位ノルウェー・オスロと続き、東京は29位、香港は44位でした。
Global Life-Work Balance Index 2025
https://remote.com/resources/research/global-life-work-balance-index
■香港人の平均寿命は延びたが、若者の自殺率上昇
香港精算学会が発表した保険加入者の死亡率報告によると、香港人の平均寿命は引き続き延び、男性は84.2歳(前回82.5歳)、女性は88.6歳(前回86.8歳)に達しました。この調査は2014年~2021年に13社の保険会社から提供された約10万5千件(香港全体契約の94%)の死亡保険金請求を分析したものです。
一方で、自殺者数は増加傾向にあり、特に25歳未満では死因の1位が自殺となっています。25歳未満男性では自殺が2001年に9%だったのに対し、2022年には25%に上昇。女性も9%から23%へと増加しました。なお、全体の死因1位はがん(約45%)、2位は心疾患(約10%)です。
■貧困世帯の45%が食費を削減、低品質食品を購入
香港のNGO「食德好(Food Grace)」が6月から7月にかけて実施した調査によると、公営住宅や劣悪な分割住宅に暮らす358人を対象に食費の実態を調べたところ、物価上昇に対応するため45%が「食費を削減する」または「質の低い食品を購入する」と回答しました。回答者の60%以上は高齢者であり、低所得世帯における生活への影響が深刻化していることが浮き彫りになっています。