香港の従業員の月収中央値が発表

更新日:2025年03月25日
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時給

香港の従業員の月収中央値が20,500香港ドル(約39万7,200円)となり前年より3.6%増加したこと、4月7日(月)から香港の航空機内でモバイルバッテリーが使用禁止となり頭上の荷物棚に収納することも禁止となることをお伝えします。

■香港の従業員の月収中央値が発表
香港政府の統計局は昨日、最新データ(2024年5月~6月のデータ)として、香港の従業員の月収中央値が20,500香港ドル(約39万7,200円)であったことを発表しました。前年同期の19,800香港ドルから3.6%増加しており、男女別、年齢層別、学歴別、業種別、業界別のすべてのカテゴリーで月収中央値が上昇しています。

この調査の対象は約10,000社で、基本給、歩合給(コミッション)、保証されたボーナスや手当、時間外手当が含まれて計算されています。一方で、任意のボーナスや手当、現物支給の報酬は含まれていません。

業種別では、「金融・保険業」および「教育・公共サービス(政府を除く)」が最も高く、月収中央値は32,800香港ドル(約63万5,500円)でした。

また、時給中央値も上昇しており、82.9香港ドル(約1,606円)で、前年同期の80.1香港ドル(約1,552円)から3.5%増加しました。男女別では、男性の時給中央値は93.3香港ドル(約1,808円)、女性の時給中央値は73.2香港ドル(約1,418円)でした。年齢別では、35~44歳が最も高く97.2香港ドル(約1,883円)、次いで25~34歳が86.7香港ドル(約1,680円)、45~54歳が83.9香港ドル(約1,626円)となっています。

■航空機内でモバイルバッテリーが使用禁止
香港の航空当局は、4月7日(月)から、スマートフォンやタブレットなどを充電できるモバイルバッテリー(パワーバンク)の機内使用に関する規制を強化すると発表しました。

新たな規制により、香港の航空会社のフライトでは、飛行中のモバイルバッテリーを使用した充電が禁止されるほか、モバイルバッテリー自体の充電も禁止されます。さらに、モバイルバッテリーを頭上の荷物棚に収納することも認められません。もともとモバイルバッテリーは預け入れ荷物として預けることができないため、手荷物として座席の下に収納するか、前の座席の収納ポケットに入れておく必要があります。

この規制強化の背景には、3月20日(木)に発生した機内火災があります。香港航空の旅客機が杭州から香港へ向かう途中、頭上の荷物棚で火災が発生し、その原因はモバイルバッテリーとみられています。フライトアテンダントと乗客が飲み水やジュースを使って消火に成功し、幸いにも負傷者は出ませんでしたが、航空機は福州に緊急着陸しました。この事故を受け、翌日には香港の航空会社の代表者らが会合を開き、モバイルバッテリー規制の強化について協議を行ったと伝えられています。