アメリカ郵政公社、香港からの小包受け入れを継続へ
更新日:2025年02月06日

2月4日(火)にアメリカの郵政公社(USPS)が中国と香港からの国際郵便小包の受け入れを停止すると発表しました。しかし、翌2月5日(水)には一転して受け入れを継続すると発表しました。停止や再開の理由は明らかになっていませんが、USPSは声明で「新たな対中関税の効率的な徴収メカニズムの導入に向け、税関・国境警備局と緊密に協力している」と述べています。
この「新たな対中関税」とは、トランプ大統領が命じた中国に対する10%の追加関税のことで2月4日に発動しています。香港も含まれることが分かっており、香港貿易発展局(HKTDC)は「香港からの商品の大半が10%の追加関税の対象となった」と述べています。
また、アメリカには輸入金額が800ドル以下の小包であれば、関税が免除となる「デミニマス」というルールがあり、これにより中国発のネット通販がシェアを拡大していますが、アメリカはこのデミニマスルールを中国には適用しない方針を示しています。
香港政府は2月5日に声明を発表し「世界貿易機関(WTO)の創設メンバーとして、自由な貿易の原則を守ってきた。香港の評判を傷つけたり、独立した関税地域としての地位を失わせようとするいかなる試みにも強く反対する」と非難しています。