香港のバスと電気と駐車場の値上げについて

更新日:2024年11月19日
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電気代

香港のバス会社3社は6.5%~9.5%の運賃値上げ希望を政府に申請したこと、電力会社は1%程度の値上げが見込まれていること、駐車場の料金は2025年1月1日から値上げとなること、香港は2028年までに18万人の労働者不足を予測していること、2024年8月~10月の失業率はわずかに悪化し失業者数120,700人となったことをお伝えします。

■香港のバスと電気と駐車場の値上げについて
香港のバス会社3社は、6.5%~9.5%の運賃値上げ希望を政府に申請しました。KMB(九龍バス)とNLB(ニューランタオバス)は6.5%、Citybus(シティバス)は9.5%の値上げを希望しています。香港政府は申請内容を検討し、議論をおこなうとしています。

電力会社のHK Electric(港燈)とCLP(中電)は、2025年の電気代値上げ計画を本日の立法会で発表する予定です。関係者によると、1%程度の値上げが見込まれているようです。

香港政府の住宅委員会が管理する駐車場の料金は、2025年1月1日から値上げとなることが発表されました。自家用車の屋外駐車場は140香港ドルの値上げとなり月額1,710香港ドル~2,750香港ドル、屋内駐車場は160香港ドルの値上げとなり月額2,060香港ドル~3,310香港ドルとなります。

■香港は2028年までに18万人の労働者不足
香港政府の労工・福利局が、2023年の労働力予測レポートを発表し、2028年までに18万人の労働者不足を予測していることを発表しました。2023年は5万人以上の労働者不足を記録しており、業界別では建設業が15,000人不足、都市運営が9,000人不足、医療サービスが8,000人不足、宿泊・飲食が7,000人不足、小売が7,000人不足、観光が5,000人不足でした。一方、製造業は1,000人の超過供給でした。

高齢化が進み、2028年までには65歳以上が人口の28%(200万人以上)となり、15歳~64歳は人口の63%(460万人)となることが予測されています。労働力の供給は356万人になる一方、需要は374万人となり18万人が不足する予測となっています。労働力不足はエスカレーター整備士や航空整備士など熟練した技術スタッフの不足が全体の3分の1以上を占めるという予測になっています。

労工・福利局の孫玉菡(クリス・サン)局長は「今後、人工知能(AI)の専門家、データ分析者、IT専門家など、デジタル化されたオペレーションに関する新しい職務の需要が高まるだろう」と話しています。一方、労工・福利局の研究部門責任者のロイ・チャン氏は、「AIと自動化により労働力の需要が10~20%減少すると予測する」と述べています。

香港政府は今年の政策演説で、35歳以下で大学を卒業していない労働者を3年間で1万人呼び込む計画を発表しました。労働部門の議員チャウ・シウチョン氏は、労働力の輸入について「もし給料が低く、長時間労働が続き、労働条件が悪ければ、輸入労働者も香港に留まりたがらないだろう。長期的には外部の人間に依存することはできない。人材不足の業界を香港の若い世代にとって魅力的にする方法を見つける必要がある」とコメントしています。

労働力予測レポート(香港政府プレスリリース)
https://www.info.gov.hk/gia/general/202411/14/P2024111400292.htm

■香港の失業率がわずかに悪化、失業者12万人 香港政府の統計局が2024年8月~10月の失業率を3.1%と発表しました。前回(2024年7月~9月)の3.0%から0.1%悪化しており、失業者数は前回の119,900人から800人増加して120,700人となっています。

業界別に見ると、清掃、アート・エンターテインメント・レクリエーション、運輸業界で失業率の上昇が目立ちました。小売、飲食業界の失業率はわずかに改善し、建設業界の失業率は横ばいでした。