世界デジタル競争力ランキング2024、香港は7位
スイス国際経営開発研究所(IMD)が、世界67か国・地域を対象としてデジタル競争力のランキング「世界デジタル競争力ランキング2024(World Digital Competitiveness Ranking)」を発表しました。世界1位はシンガポール(100点)、2位はスイス(93.15点)、3位はデンマーク(91.99点)、4位はアメリカ(91.31点)、5位はスウェーデン(90.42点)、6位は韓国(88.62点)、7位は香港(88.11点)、8位はオランダ(87.03点)、9位は台湾(86.33点)、10位はノルウェー(84.58点)となりました。日本は31位(68.10点)でした。
世界デジタル競争力ランキングは3つの要因「知識(新技術の発見・理解・開発に必要なノウハウ)、テクノロジー(デジタル技術の開発コンテクスト)、未来準備(デジタル変革への即応性)」において統計データと専門家の意見調査を組み合わせてスコア100点満点で評価がおこなわれており、3つの要因はさらに9つの下位要因「人材、教育、科学的集中研究」、「規制枠組み、資本、技術的枠組み」、「適応態度、ビジネス機敏性、IT統合」に分かれています。
3つの要因のうち、香港は「知識」で5位、「テクノロジー」で3位、「未来準備」で15位となりました。下位要因のうち「技術的枠組み」は1位で世界トップとなりました。「IT統合」は36位となり改善の余地があるとされています。日本は「知識」で31位、「テクノロジー」で26位、「未来準備」で38位となりました。
アジア・オセアニア地域に注目すると、1位シンガポール(100点)、2位韓国(88.62点)、3位香港(88.11点)、4位台湾(86.33点)、5位中国(82.59点)、6位オーストラリア(81.24点)、7位日本(68.10点)、8位ニュージーランド(67.36点)、9位マレーシア(65.50点)、10位タイ(65.45点)の順となっています。
ランキングはIMDのホームページからダウンロードできます。
https://www.imd.org/centers/wcc/world-competitiveness-center/rankings/world-digital-competitiveness-ranking/
また、アメリカのコンピュータネットワーク機器開発会社Cisco(シスコ)が、14か国・地域の従業員数500人以上の企業を対象に、AI(人工知能)の活用準備を担当する上級ビジネスリーダー3,660人にインタビュー調査をおこなったところ、香港企業でAI技術の導入と活用に十分な準備ができていると回答したのはわずか9%で、昨年の25%から大幅に減少しているという結果になりました。