香港の住宅価格が2016年以来の最低水準に
香港の個人住宅価格が2016年以来の最低水準に下落していること、香港での入境・出境時に観光客に求められていた出入境カードの提出が不要になったこと、女性3人のスカートの中を盗撮し逮捕された料理人の日本人男性に禁固刑4週間と執行猶予2年が言い渡されたことをお伝えします。
■香港の住宅価格が2016年以来の最低水準に
2024年9月の香港の個人住宅価格は前月比1.67%下落となりました。前年比では12.5%下落となっており、2016年8月以来の最低水準となっています。一方で、家賃は7ヶ月連続で上昇しており、前年から5.8%上昇しており5年ぶりの高値となっています。
不動産サービス会社CBRE香港のエディ・クォック氏は「住宅価格はまもなく底を打つ可能性が高い。今後は融資コストの低下が予想されており、利回りを求める投資家が住宅市場に参入する需要が高まる可能性がある。家賃は上昇を続ける可能性が高いが、新学期を迎えた海外からの学生がすでに入居し終えてるため短期的には上昇が緩やかになるはずだ」と述べました。
■観光客の出入境カードの提出が不要に
香港での入境・出境時に観光客(Visitor)に求められていた「出入境カード(Arrival Card/Departure Card/旅客抵港或離港申報表)」の提出が2024年10月16日から不要になりました。今後はパスポートのみで出入境審査を行うことができます。
観光客(Visitor)の出境時は「Smart Departure(スマート・ディパーチャー)」で顔認証の自動ゲートにより出境が可能です。事前登録は不要で、日本を含む約100か国・地域のICチップ入りのパスポート保有者が対象となっており、11歳以上が利用できます。日本のパスポートの場合、2006年3月以降のパスポートがICチップ入りであり、Smart Departureの利用が可能です。
■香港で盗撮容疑の日本人に禁固4週間の判決
2022年4月にドン・キホーテ(DON DON DONKI)の中環店で、女性客3人のスカートの中を盗撮し逮捕された料理人の日本人男性について、香港の裁判所は一昨日(2024年10月28日)、禁固刑4週間と執行猶予2年を言い渡しました。
日本人側の弁護士は「今月、事件が公に報道されたことで日本人男性シェフは職を失い、名誉も傷つけられた。料理界で尊敬されていた人物だったが、今回の事件で彼の評判は取り返しのつかないほど傷つき、過去30年間の努力が台無しになった。新型コロナウイルス流行期に日本にいる家族と会えなかったことでうつ病にも苦しんでいる。妻は今回の件で離婚を検討している。」と述べたと報じられています。
この事件が正式に起訴されたのは2024年8月であることについて、裁判所の判事は「起訴に2年もかかったことは許容できない。迅速に対応できていれば被告はとっくに刑期を終えて日本に帰国できていたはずだ。」と述べました。