香港映画「九龍城寨之圍城」のセットが空港に設置
香港の歴代No.1大ヒット映画「九龍城寨之圍城」の実物大レプリカのセットが香港国際空港ターミナル1の到着ホールAに設置され、インスタ映えスポットとして話題になっています。九龍城寨之圍城は1980年代の九龍城砦の裏社会を背景にした映画で、2024年5月に公開された作品です。
九龍城寨之圍城のセットは2024年10月7日(月)から11月20日(水)まで香港国際空港に設置され、その後は別のエリアである啓徳(カイタック)の複合施設AIRSIDEに移動する予定となっています。
映画「九龍城寨之圍城(Twilight of the Warriors: Walled In)」は、1800年半ばから1994年まで香港に存在していた巨大スラム街「九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)」の1980年代を舞台としており、中国本土からの難民として密入境した男(主人公)が九龍城砦に迷い込み、裏社会と関わったことで組織に目を付けられ抗争に巻き込まれていくストーリーのアクション映画です。この映画は香港で2024年5月に初公開され、動員数160万人で歴代1位の大ヒットとなり、興行収入は1億1,000万香港ドルを超えました。第77回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーンにも選ばれ、 第97回米アカデミー賞国際長編映画賞の香港代表にも選ばれています。
九龍城砦は事実上どこの国の法も及ばない無法地帯で、薬物売買など様々な違法行為がおこなわれ、無計画な増築による複雑な建築構造などでも有名な場所でした。この映画では当時の九龍城砦のセットを創りCGも用い忠実に再現をおこないました。セットにかかった費用は映画全体の製作費用の6分1である5,000万香港ドル(約9億5,000万円)だと言われています。香港国際空港に設置されているレプリカは、理髪店、茶餐廳、裏路地など映画の象徴的なシーンを再現しています。
なお、この映画には日本人も関わっています。アクション監督は「るろうに剣心」シリーズの谷垣健治(たにがきけんじ)、音楽はサントラ界の大御所として知られる川井憲次(かわいけんじ)が手掛けました。日本では2025年1月17日に「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」の邦題で公開されることが決定しています。
映画「九龍城寨之圍城(Twilight of the Warriors: Walled In)」
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