日本のホテル事業への投資が香港で活発化

更新日:2024年10月07日
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ハイアットリージェンシー

香港の投資家と企業による日本のホテル事業への投資が活発化していること、香港の2024年8月の小売売上高は292億香港ドルで前年比10.1%の減少となったこと、2025年4月に香港の啓徳スポーツパークで開催されるイギリス出身のロックバンド「コールドプレイ(Coldplay)」の香港公演のチケット価格が発表されたことをお伝えします。

■日本のホテル事業への投資が香港で活発化
香港の投資家と企業による日本のホテル事業への投資が活発化しています。香港の大手不動産コンサルティング会社JLLは、2024年1月~6月の期間で3,780億円の取引をサポートし、昨年同期比64%の増加となったことを発表しました。2024年の取引額は過去最高となる6,000億円に達する見込みです。

香港でホテルチェーンDorsett(ドーセット)を運営している邱(Chiu)一族は、日本国内でホテルチェーンを運営する日本の上場会社アゴーラホスピタリティーズの大株主(42%)となっており、日本で自らが所有する5軒のホテルの運営も任せています。所有ホテルである全97室のアゴーラ東京銀座は、2018年に2棟のオフィスビルを購入し改装したもので2021年のオープンから年間7~8%の収益を上げているようです。

香港の中環と尖沙咀でBauhinia Hotel(バウヒニアホテル)を運営している香港の上場会社HON KWOK LAND(漢國置業)は、日本で10軒(約1,000室)のホテルを買収し、運営する計画があると発表しており、計画の実現には145億円かかると見積もっています。中国と香港でのホテル運営のリスクが高まっていることが背景にあるようです。

2023年には香港の不動産プライベートエクイティ会社Gaw Capital(基滙資本)とニューヨークの投資会社KKRが共同で746室のハイアットリージェンシー東京を4億1,900万米ドルで買収したことも話題となりました。

なお、事業用不動産サービス会社CBREの2024年1月~6月のデータをみると、日本はアジア最大の不動産投資市場となっており、日本の不動産への投資総額は135億米ドル、うち26億米ドルが外国からの投資となりました。中国は2位となっており、投資総額は133億米ドル、うち9億米ドルが外国からの投資でした。

■香港の小売売上高が前年比で6ヶ月連続減少
香港政府の統計局は、2024年8月の小売売上高を292億香港ドルと発表し、前年比10.1%の減少となりました。市場では9.0%の減少と予想されていました。種類別データをみると、最も大きく減少したのは自動車および部品で35.1%、次に宝飾品・時計・高級ギフトが24.0%と続いています。香港の小売売上高は前年比で6ヶ月連続で減少しており、7月は前年比11.8%減、6月は同9.7%減となっています。

■コールドプレイのチケット価格が発表
2025年4月9日(水)、11日(金)、12日(土)の3日間、香港の啓徳スポーツパークで開催されるイギリス・ロンドン出身のロックバンド「コールドプレイ(Coldplay)」の香港公演のチケット価格が発表されました。座席は399香港ドル、699香港ドル、999香港ドル、1,299香港ドル、1,699香港ドル、2,099香港ドルがあります。ステージに近いスタンディングは1,399香港ドルです。チケットは事前登録者を対象にColdplay公式ページにて先行販売が本日開始しています。

チケット販売サイト(Live Nation)
https://www.livenation.hk/show/1522021/coldplay-music-of-the-spheres-world-tour-delivered-by-dhl/hong%20kong/2025-04-09/en

チケットは事前登録者を対象にColdplay公式ページにて先行販売が本日開始しています。一般販売は10月10日(木)10時からLive Nationで販売されます。
詳細は当社の過去記事をご覧ください。
https://hongkong-bs.com/hkevent/2024092001/