香港政府、日本の水産物の規制緩和を検討

更新日:2024年09月23日
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処理水問題

香港政府は福島第一原発の処理水海洋放出に伴う日本の水産物の輸入禁止について規制緩和を検討していること、タクシー運転手の減点制度が開始され11種類の違反行為を3段階に分類していること、キャセイパシフィック航空は機内で中国本土の女性を侮辱し嫌がらせをしたとして香港人の乗客2人に対して今後の搭乗を禁止としたこと、中国本土のティードリンク有名チェーン店「霸王茶姬(CHAGEE)」がK11アートモール内にオープンしたことをお伝えします。

■香港政府、日本の水産物の規制緩和を検討
香港政府の環境局は、福島第一原発の処理水海洋放出に伴い、2023年8月24日より10都県(東京、福島、千葉、栃木、茨城、群馬、宮城、新潟、長野、埼玉)から香港への水産物の輸入を禁止していますが、段階的に緩和できるかを検討していくと述べました。

■香港タクシーの運転手への減点制度が開始
タクシー運転手の減点制度が2024年9月22日(日)から開始されました。サービス品質に影響を与える11種類の違反行為を3段階に分類し、「過剰請求、乗車拒否、指定された目的地の拒否、タクシーメーターの改造や破損」は10点、「せがみ、実行できる最短ルートを通らない、乗客の同意なしに他の乗客を乗せる、適切な運賃とルート通知の拒否や虚偽」は5点、「乗車定員内の指定された人数を拒否、領収書発行の拒否、タクシーメーターの不使用」は3点が減点されます。2年間で15点以上の違反点数を累積したドライバーは、タクシーの運転を3ヶ月間停止され、繰り返した場合には6ヶ月間の停止となります。10点以上でサービス改善講習を受講する必要があり、受講しないと罰金5,000香港ドルと禁固刑1ヶ月の対象となります。

■キャセイ、香港人の乗客2人を搭乗禁止に
キャセイパシフィック航空は、香港発のロンドン行きの機内で、中国本土の女性を侮辱し嫌がらせをしたとして香港人の乗客2人に対して今後の搭乗を禁止としました。香港メディアThe Standardは以下のように伝えています。

中国人女性のジンさんが座席を倒した際、後ろの席に座っていた香港人男女が「機内エンターテインメントに影響する」とクレーム。要求を断ったジンさんに対して、香港人女性はジンさんの座席の肘掛けに足を乗せ、腕を蹴り、侮辱を始めた。香港人女性はジンさんが広東語を流暢に話せないことが分かってから「中国本土の女の子」と呼び始める。その様子を動画撮影し始めたジンさんに対し、香港人女性はカメラに向かって中指を立て、香港人男性はジンさんの座席を蹴ったり揺らしたりし続けた。ジンさんは客室乗務員に助けを求めたが、客室乗務員は当初、座席の背もたれを調整するよう勧めた。ジンさんは後日、中国本土のソーシャルメディア「小紅書」に動画を投稿し不満を述べた。

キャセイパシフィック航空は声明で謝罪し、「客室乗務員が何度も介入しようとしたが、2人の乗客の迷惑行為をやめさせることはできなかった。影響を受けた乗客に対し、プレミアムエコノミークラスへの座席変更を提案した」と報告しました。

■中国本土の「霸王茶姬」がK11にオープン
中国本土のティードリンク有名チェーン店「霸王茶姬(CHAGEE)」が、尖沙咀のショッピングモール「K11アートモール」内ににオープンしました。霸王茶姬(CHAGEE)は2017年に雲南省で開業し、中国全土、シンガポール、マレーシア、タイにも進出しており、2024年2月時点で4,500店舗以上を展開しています。人気のジャスミングリーンミルクティーをはじめ、モクセイウーロンミルクティーなどの様々なフレーバーのティードリンクを提供しています。
https://chagee.com.hk/zh-hk