香港は「鬼節」期間中!避けるべきタブー17選

更新日:2024年08月13日
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うらぼんえ

香港の旧暦7月(2024年8月4日~9月3日)は、日本のお盆にあたる「鬼節(盂蘭節)」で、あの世の門が徐々に開き、鬼(日本の幽霊に相当)がこの世にやってくる期間と考えられています。そして旧暦7月15日(2024年8月18日 日曜日)はあの世の門が完全に開き、たくさんの鬼が街にあふれると信じられており、この時期になると鬼から身を守るために香港の街のあちこちでお供え物(果物、肉など)やあの世のお金(冥銭)を燃やす光景が見られます。

鬼節(盂蘭節)は英語でハングリー・ゴースト・フェスティバル(Hungry Ghost Festival)と呼び、2024年8月23日(金)~25日(日)は銅鑼湾のビクトリア公園でハングリー・ゴースト・フェスティバルをテーマにした盂蘭文化節というお祭りが開催され香港の伝統文化を体験することもできます。

また、鬼節の期間にはやってはいけないタブーがいくつもあり、諸説ありますが本記事ではグローバルメディアTime Outの「鬼節で絶対にやってはいけないこと17選」をご紹介します。

1. 衣類を夜通し外に干す
衣服をバルコニーや窓の外に放置しないこと。衣服の形は訪れる霊を引き寄せると言われており、霊は喜んであなたの衣服を一晩借り、あなたの衣服に不幸を招くオーラを残すことがあります。

2. 食べ物に箸を垂直に突き刺す
中国でも食べ物に箸を垂直に突き刺すことは文化的タブーですが、鬼節にはなおさらです。箸を立てると線香を捧げているように見えるため、さまよう霊に対して食事へ招いていると思わせます。

3. 壁に近づきすぎる
中国の言い伝えによると、壁は自然に冷たい陰のエネルギーを発するため、霊が集まる主要なホットスポットになっています。どんなにインスタ映えするように見えても、狭い路地は避けたほうがよいでしょう。

4. 屋内で傘を開く
さまよう霊は木陰や傘の下に避難すると信じられているので、家の中で傘を開くのは縁起が悪いとされています。また、外に落ちている傘を拾うと、幽霊をうっかり引き取ってしまうことになるでしょう。

5. 終バスや終電に乗る
公共交通機関の最終便は、目に見えない乗客でいっぱいだと考えられており、最初に見つけた弱い人間に襲い掛かろうと待っていることがあります。

6. 海で泳ぐ
水の霊はいたずら好きで執念深い傾向があり、何も知らない人々を溺れさせて自分の体として生まれ変わろうとする傾向があるようです。

7. スリッパの先をベッドの方に向けておく
スリッパは犠牲者を探している霊にとってコンパスの役割を果たすので、スリッパの先をベッドの方に向けることは、霊にあなたの居心地の良い場所を案内するようなものです。

8. 人生の大きな変化を始める
鬼節の一ヶ月間は死と超自然との繋がりのため不吉な月とみなされています。引っ越し、新しいビジネスの立ち上げ、結婚など人生の大きな出来事は、最初から失敗する恐れがあるため避けた方が良いです。

9. 夜遅くに写真を撮る
深夜に写真を撮ると霊の行動をとらえてしまう危険があり、さらにはカメラや携帯電話に怨霊を閉じ込めてしまう可能性もあります。

10. 前髪をつくる
中国の言い伝えによれば、額からは強い陽の生命力が発せられるので、このエネルギー源を隠すと霊の影響を受けやすくなるかもしれません。

11. 路上でお金を拾う
道に落ちている硬貨は、地獄で亡者達を責め苛む獄卒「牛頭馬頭」への供物である可能性があります。牛頭馬頭は、牛の頭に体は人の姿をした牛頭と、馬の頭に体は人の姿をした馬頭のセットです。牛頭馬頭を相手に横取りしてはいけません。

12. 脚の毛を剃る
脚の毛は1本につき幽霊が3匹追い払えるという中国の古い諺があるので、脚の毛を剃るとボディガードがいなくなって幽霊を招待するのと同じことです。

13. 道端の供物を踏んだり乱したりする
鬼節の期間、香港の道端には果物や燃やす紙が並んでいますが、踏んだり、触ったり、蹴飛ばしたり、侮辱したり、乱したりしないでください。もしうっかりそうしてしまった場合は、近くの霊をなだめるために声に出して謝ってください。

14. 夜に口笛を吹く
口笛や歌は霊を引き寄せると言われています。また、夜の静けさを乱す者は罰を受けると広く信じられているので、日没後は静かにしているのがベストでしょう。

15. チャイニーズオペラの最前列に座る
ハングリー・ゴースト・フェスティバルでは香港各地で舞台が設置されチャイニーズ・オペラが上演されます。もちろん一般の人も鑑賞できますが、この劇は主に鬼を楽しませるためのものですので、最前列は目に見えないゲストのために空けておくものです。

16. 肩越しに見る
中国の言い伝えによると、生きている者の両肩と額には目に見えない炎があり、彼らを守ってくれているそうですが、肩越しに見るとその炎は一つずつ消えていき、憑依などの被害を受けやすくなります。後ろから肩を叩かれたら、体を完全に回転させましょう。また、他の人に迷惑をかけないように、人の肩を叩かないでください。

17. 奇妙なことに反応する
鬼節の期間中、突然寒気を感じても無視してください。突然、周囲のものと合わない匂いがしても、何も言わないでください。変なものや場違いなものを見ても、無視してください。肩を叩かれたり、誰かに呼びかけられるのが聞こえたりしても、絶対にパニックになったり、叫んだり、祈りを唱えたりせず、ただ無視してください。