香港の投資移民ビザ申請者、76%がギニアビサウとバヌアツから

更新日:2024年07月11日
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投資移民

香港で3,000万香港ドル(約6億2,000万円)を投資する外国人を対象として香港移住を受け入れる「新資本投資移民ビザ(CIES)」の申請者数が、2024年3月の開始から5月末までで合計251人となり、76%(192人)がギニアビサウとバヌアツからだったと発表されました。

国別ランキングでは1位ギニアビサウ(100人)、2位バヌアツ(92人)、3位カナダ(10人)、4位オーストラリア(5人)、シンガポール(5人)、韓国(5人)となっています。日本からは5月末の時点では0人となっていましたが、その後1人申請があったことが分かっています。

ギニアビサウは西アフリカにある小国で、バヌアツはオセアニアの島国で、どちらも貧困が深刻な国ですが、ギニアビサウやバヌアツで永住権を取得している中国本土の富裕層が、投資移民ビザ申請をおこなっているようです。外国で永住権を持たない中国本土の中国人は、香港の投資移民ビザ申請をおこなえないためです。

ロイターでは「中国政府の職員が国内監視と資本規制を逃れるため資産を海外に移転し、家族を国外に移住させている。ガンビアやギニアビサウなどのアフリカ諸国で永住権を獲得した中国人は過去最高水準に上っている。中国政府は家族が海外へ移住した政府職員を昇進の対象外とするなどを決めている」と過去に報じていました。