香港の飲食店、過去1か月で200~300軒閉店
本日のニュースは、香港の飲食店が売上減少により過去1か月で200~300軒が閉店し老舗レストランも苦戦していることが話題となっていることと、明日4月4日(木)は香港のお盆「清明節」で祝日となり、多くの香港人が先祖のお墓参りをすることについてお伝えします。
■香港の飲食店、過去1か月で200~300軒閉店
香港の飲食業協会である「香港餐飲聯業協會」の会長が「過去1か月、香港で200~300軒のレストランが閉店したと推計されている。この状況は今後も続くだろう。飲食業界は主に金曜日から日曜日までの売上に依存していたが、香港人は週末や長期休暇に中国本土に旅行することが増えており、その結果として休日の売上と平日の売上が同じになった」と話しました。
香港内の人気観光地である西貢(サイクン)にあるPan da Caféのオーナーは「西貢で23年間レストランを運営しているが、売上が半分となりコロナの時よりも悪い。西貢市中心部のレストランが昨年半ばから相次いで閉店しているが、主な原因は売上不振と家賃の値上げだろう。土日も平日もいつでも中国本土に行けることが大きく影響している」と話しています。
他にも、香港内の人気観光地である赤柱(スタンレー)の美利樓(マレーハウス/ランドマーク的な建物)にある有名ドイツ料理レストラン「帝樂 – 德國餐廳(King Ludwig Beerhall)」と、スペイン料理レストラン「嵐石 – 海鮮&牛扒餐廳(Ocean Rock Seafood & Tapas)」も今月14日に閉店するとして話題になっています。香港メディア「香港01」は、閉店理由はよく分かっていないが賃貸契約満了が関係していると伝えています。
■明日は香港のお盆「清明節」で祝日
明日4月4日(木)は、日本のお盆にあたる「清明節」であり、香港は祝日となります。日本と同じようにお墓参りが主な行事であり、草むしりや掃除をおこない叩頭(頭を地面につけるお辞儀)をし、亡くなった方が好きだった食べ物やお酒などをお供えします。あの世での生活に困らないように紙で作られたお金、携帯電話や高級車などのお墓の前で燃やす風習もありますが、毎年のように火事が報告されているのでお墓の近くに立ち寄る際はお気をつけください。香港のメディアでは清明節のお墓参りでやってはいけない12が以下のように紹介されていました。
「午後3時以降にはいかない。とげのある花をもっていかない。赤や黒の服は着ない。妊婦は墓参りをしない。7歳以下は墓参りをしない。大病が治ったばかりの人は墓参りをしない。月経中の女性はお墓の敷地内に入らない。笑う、怒鳴る、大声でのケンカは禁止。他人のお墓に入らない。写真撮影では他のお墓が映らないようにする。同行者をフルネームで呼ばない。お墓参り当日に着る服は汚れないようにしまっておく。」