西九龍のバスで制服警官がパトロールを開始
公共交通機関での警察のパトロールが拡大されバスに制服警官が乗車すること、香港で3ヶ月間に22人の10代の自殺または自殺未遂があり昨年の同時期の2倍となったこと、警察は被害総額35億円の265件のオンライン投資詐欺を摘発し詐欺容疑者223人を逮捕したことをお伝えします。
■西九龍のバスで制服警官がパトロールを開始
西九龍地区では11月15日(水)より、犯罪を未然に防ぐため公共交通機関での制服警官のパトロールを拡大し、バスの中にも乗ることを発表しました。警官は2人組か3人組で行動し、座席には座らず車椅子スペースに立って乗車すると報じられています。香港警察はソーシャルメディアのページで、「バスに乗った警察官を見かけても驚かないでください。警察官は様々な公共交通機関の車両で随時パトロールを行う予定です」と述べています。
■香港で10代の自殺が倍増、3ヶ月で22人
香港で3ヶ月間に22人の10代の自殺または自殺未遂があり、昨年の同時期の2倍となりました。昨日は14歳中学2年生の少年が自宅のトイレで首を吊って自殺したのが発見されました。少年は学業成績は悪くなかったものの、携帯電話ゲームに依存していたと言われているようです。香港大学の自殺研究予防センターのポール・イップ教授はラジオ番組で「学生の自殺率の上昇は憂慮すべきだ。自殺しようとする若者は大きな無力感を感じることが多く、彼らが幸せを見つけるためには希望を与えることが重要だ」と話しました。
■35億円のオンライン投資詐欺を摘発、223人逮捕
香港警察は1週間の捜査で、被害総額1億8000万香港ドル(約35億円)の265件のオンライン投資詐欺を摘発し、詐欺容疑者223人(男性157人、女性66人、18歳〜69歳)を逮捕しました。捜査の結果、犯罪組織は低リスクで高報酬を謳い、被害者に偽の投資アプリを勧め、まずはいくらかの利益を与えた後で、さらに多くのお金を投資するよう誘導し、最終的に姿をくらますという手法だったとのこと。また、容疑者全員が、犯罪組織が犯罪収益などの受け取りや洗浄に使用する「不正銀行口座」の名義人だったとのことです。被害者は19歳から80歳までの328人でした。うち1件は、投資専門家を名乗る詐欺師に、80歳女性が騙され40回以上も投資し約1,000万香港ドルを騙し取られました。