1週間以内に香港に台風接近の可能性

更新日:2023年07月20日
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台風

来週半ば(7月26日付近)に熱帯低気圧が接近する可能性があること、統計局が2023年4月~6月の失業率を2.9%と発表したこと、都市再開発局が9年ぶりの赤字になったことをお伝えします。

■1週間以内に香港に台風接近の可能性
台風警報シグナル8が発令されたばかりの香港ですが、来週半ば(7月26日付近)に熱帯低気圧が接近する可能性があることを香港天文台が伝えています。

香港天文台の科学主任である郝孟騫は「台風が香港に上陸するかどうかを判断するのは時期尚早で不確実。現在、さまざまなコンピューターモデルからの予測を分析している。一部のモデルは低気圧が非常に強く発達すると予測しており、一部のモデルは低気圧が珠江口付近に移動すると予測している」と話しました。

香港での台風警報は「シグナル1・3・8・9・10」でレベルを表し、数字が大きくなるほど風速が強く、大雨警報は「黄(1時間30mm以上)、赤(1時間50mm以上)、黒(1時間70mm以上)」で降水量の多さを表しますのでご参考ください。

■4月~6月の失業率2.9%と発表
香港政府の統計局が2023年4月~6月の失業率を2.9%と発表しました。前回(2023年3月~5月)の3.0%から0.1%改善しており、失業者数は113,600人となっています。特に小売業界、アート・エンターテインメント・レクリエーション業界で著しく失業率の改善がみられました。飲食業界の失業率は4.8%で横ばいとなっています。

労工及福利局副局長の何啟明は「景気回復がさらに勢いを増すにつれ、労働市場は今後数ヶ月でさらに改善するだろう」と述べています。

■都市再開発局が9年ぶりの赤字
香港政府の都市再開発局(市建局/URA)が、9年ぶりの赤字になったと発表されました。土地売却による収入が予想を下回ったことが損失の要因で、2022/23年度は35億香港ドル(約625億円)の損失となりました。

市建局の主席である周松崗は「今後数年間に計画されている開発用地を取得するには960億香港ドルが必要になる。財源が不足するため、市建局の借入限度額を60億香港ドルから250億香港ドルに引き上げることに政府と合意した。グリーンボンド(環境改善のための債券)の発行など他の財源を模索する可能性もある」と話しています。