香港トラムがクレジットカードや電子決済に対応
香港名物の2階建てトラムがクレジットカードやAlipayなど12種類の電子決済方法に対応した新しい運賃機を導入したこと、香港駅のインタウン・チェックインカウンター(市内で航空会社のチェックインができるサービス)が7月5日に再開する可能性があることをお伝えします。
■香港トラムがクレジットカードや電子決済に対応
香港名物の2階建てトラム(路面電車)が、クレジットカードやAlipay(アリペイ)など12種類の電子決済方法に対応した新しい運賃機を導入しました。香港トラムが所有する160両以上のうち100両以上に導入済みで残りは3週間で導入する予定です。
これまで香港トラムはオクトパスカードまたは現金のみとなっていましたが、今回の運賃機導入により「クレジットカード、Alipay(支付宝)、Union Pay(銀聯)、BOC Pay、Huawei Pay、Apply Pay、Google Pay、Samsung Pay」に対応します。9月までは試用期間とするようです。現時点でWeChat Pay(微信支付)を使用することはできませんが導入予定はあるようです。
また、香港トラムの運賃値上げについては「同社は新型コロナウイルスのパンデミック中に赤字に直面したが、現在は財務的に健全であり、今年は値上げを申請する予定はない」と香港トラムのマネージングダイレクターPaul Tirvaudey氏が述べました。
2020年3月から中止となっていた観光トラムツアー「TramOramic」は9月に再開予定となっています。TramOramic は1日6回開催される60分間のツアーで「上環のウエスタンマーケットから銅鑼湾のリーガルホテル」または「銅鑼湾のリーガルホテルから上環のウエスタンマーケット」を走ります。乗車料金は1人150香港ドル。広東語、北京語、英語、韓国語、日本語、フランス語、スペイン語、ロシア語でのガイド付きツアーサービスも提供しています。
■香港駅のインタウンチェックインが7月に再開か
新型コロナウイルスの影響で3年以上封鎖されている香港駅のインタウン・チェックインカウンター(市内で航空会社のチェックインができるサービス)が7月5日に再開する可能性があるようです。九龍駅と青衣駅でのチェックイン再開については決定が下されていないとのこと。公式発表はおこなわれていませんが、ブルームバーグ社が非公開での議論の内容を関係者から聞き出したと伝えています。
香港島セントラルにある香港駅と香港国際空港はMTRが運営するエアポートエクスプレスで35.3kmの距離をわずか24分で移動できます。インタウンチェックインでは駅でスーツケースを預け、そのまま海外の空港まで届けてくれる大変便利なサービスです。