大湾区で働く新卒者向けの説明会が開催

更新日:2023年03月31日
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ラグビー

本日は、香港の新卒者に向けて大湾区での若者雇用計画の就職説明会が開催されたこと、香港内のいくつかの業界が深刻な労働力不足に直面していること、土瓜湾に中国本土からの団体ツアー客が増えておりレストラン前で道を塞ぐなど苦情が相次いでいること、本日から7人制ラグビー香港セブンズが開催されていることをお伝えします。

■大湾区で働く新卒者向けの説明会が開催
香港の新卒者に向けて、大湾区(広東省珠江デルタ)での若者雇用計画の就職説明会が、香港コンベンション・アンド・エキシビション・センターで開催されました。求人数は3,000以上に対して数百人の香港の若者が参加しました。大湾区の広東省珠江デルタの9都市で新卒者の香港居住者を月給18,000香港ドル以上で採用した雇用者は、毎月10,000香港ドルの補助金を最大18ヶ月間受け取ることができるようになっています。

大湾区(グレーターベイエリア)とは、香港、マカオ、広東省珠江デルタの9都市(広州、深圳、東莞、恵州、仏山、江門、中山、珠海、肇慶)を統合した地域発展計画のことであり、中華人民共和国国務院によって制定されました。世界の三大ベイエリアと呼ばれる米国のサンフランシスコ・ベイエリアとニューヨーク都市圏、日本の東京湾首都圏に匹敵する経済圏になることを目指しています。

今回の就職説明会での求人の月給は12,000香港ドルから23,000香港ドルの範囲でした。中国本土の大学を卒業した香港人女性は「今回の若者雇用計画での求人の給与額は、一般的な中国本土の給与よりもはるかに高い。本土での求人を探したが、ほとんどが新卒者に数千元しか提供していない」と話しました。

■深刻な労働力不足に直面している香港
香港人力資源管理学会のRoy Ying氏はRTHKのニュース番組で「香港内のいくつかの業界が深刻な労働力不足に直面している。例えば、空港のグランドハンドリングのスタッフは新型コロナウイルスのパンデミック前に2,100人いたが渡航制限の影響で800人に減り、今後4ヶ月で1,200人を雇わなければいけない状況だ」と話しました。

■土瓜湾で中国人客が増加し、苦情相次ぐ
香港の土瓜湾(トクワワン)に中国本土からの団体ツアー客が増えており、レストラン前などでツアー客が道を塞ぐような状態となり近隣から多くの苦情が出ています。香港政府の旅遊業監管局はレストランに対して、受け入れるツアー数を減らすことや時間帯を分けるなどの対策をするよう指示しました。

指示を受けたレストランでは、従業員が外に出て観光客を入り口に誘導し秩序を維持する必要があるため、店内スタッフが不足する可能性があるようです。また、多くの長距離バスが路上に違法に駐車されていることも問題となっているようです。

■7人制ラグビー香港セブンズが本日開催
本日から4月2日(日)まで香港スタジアムにて7人制ラグビー「香港セブンズ」が開催されています。新型コロナウイルスの影響による収容人数の制限や飲食制限が解除され、マスク着用が不要になり、特に銅鑼湾や湾仔周辺では大盛り上がりとなることが予想されています。