長州島の饅頭祭り5月26日に開催
香港の長州島の伝統的なお祭り「長州島饅頭祭り」の饅頭タワー登り(饅頭取りレース)決勝が2023年5月26日(金)夜23時30分から長洲北帝廟遊樂場足球場(サッカー場)で開催されます。新型コロナウイルスの影響で2020年、2021年、2022年は中止だったため4年ぶりの開催で大盛り上がりが予想されています。
長洲島の饅頭祭りの正式名称は「長洲太平清醮(長洲の太平を願う祭事)」であり、2011年から香港の無形文化遺産となった伝統的なお祭りです。今年は4月30日(日)に饅頭タワー登りの予選から準決勝、5月14日(日)に誰でも饅頭タワー登りを楽しめるカーニバル、5月26日(金)に選抜された12人による饅頭タワー登り決勝が予定されています。毎年1万人以上の参加者と、国内外から数万人の観客が集まります。
饅頭タワー登り(饅頭取りレース)に出場するには、3月20日(月)までに以下香港政府の康楽文化事務署(レジャー文化サービス署)のページから申し込みをおこない、4月16日(日)のトレーニング(200人)に参加し、4月30日(日)の予選と準決勝で12人に選抜されます。
5月14日(日)におこなわれる誰でも饅頭タワー登りを楽しめるカーニバルは、当日現地受付で身長100センチメートル以上なら誰でも参加でき、参加者には記念品が贈られます。他にも屋台ゲーム、手工芸品作り、バラエティショー、児童のぬり絵コンテストの入賞作品の展示などがあります。
饅頭祭りの饅頭塔(包山)は神様に饅頭を奉納するために作られていたものでしたが、現在では9,000個ものプラスチック饅頭が張り付けられた高さ14メートルの饅頭塔に登り、高い所にある饅頭ほどポイントが高いというルールで3分間に取れるポイントを競うものとなっています。ポイント数に関係なく取った饅頭の数の多い選手に与えられる特別賞もあります。
昔は多くの人が同時に饅頭タワーに登る行事がおこなわれていましたが、1978年に饅頭タワーが倒れ24名もの負傷者が出るという事故をきっかけに約30年間中止されていました。その後、長州島民と香港政府の間で調整がおこなわれ2005年に復活し、「饅頭タワーに登る人数は予選突破した12名」「参加者は事前に訓練」「安全ロープの装着義務化」などの安全対策が講じられています。
長洲島は、フェリーで香港島セントラル(中環)のセントラル・ピアNo.5から所要時間35分~60分で気軽に訪れられる離島です。面積3平方キロメートルの小さな島で、饅頭祭りの他にもシーフードレストラン、ビーチやハイキングコースも人気があります。