香港でのオンライン詐欺の検挙率は12%
在香港日本国総領事館も注意喚起をおこなっている香港での詐欺事件についてのニュースと、3月1日(水)に香港政府による無料PCR検査サービスが終了するニュースをお伝えします。
■香港でのオンライン詐欺の検挙率は12%
2022年の香港の犯罪件数は全体で70,048件、そのうち27,923件が詐欺関連の犯罪です。詐欺関連の犯罪の中でも70%がオンライン犯罪であり、その検挙率は12%と低いのが現状です。詐欺被害にあわないように少しでも変だと感じたら周囲の方に相談することをおすすめします。当社にも毎月のように詐欺関連の相談が寄せられています。
香港の警察署長(蕭澤頤)は、「オンライン詐欺を警察だけで解決することは難しく、他の機関と協力する必要がある。一部のオンライン詐欺事件では海外口座への入金など海外が関係している」と話しています。
在香港日本国総領事館もメールマガジンにて注意喚起を促しており一部を以下にご案内します。
日系企業を狙った電話での詐欺事件について、当館から累次にわたり注意喚起を行っておりますが、決して他人事と思わず、引き続き詐欺被害に遭わないようにご注意ください。
●詐欺被害防止に向けた取り組み
・少しでもおかしいと思ったら、すぐに周りの人(家族、知人、同僚、当館、香港警察の詐欺相談ホットラインなど)に相談する。
・インターネット上でクレジットカード番号などの個人情報を取り扱う際は、ブックマークや正規のアプリケーションを活用する、電子メール中のリンクはクリックしない、本来のWebサイトであるかどうかを確認するなどして、細心の注意を払う。
・最新の詐欺手口を香港警察のウェブサイトなどで確認し、防犯意識を高める。
■香港政府の無料PCR検査サービスが終了
香港政府によるコミュニティ検査センターでの無料PCR検査サービスの提供が3月1日に終了します。
香港政府はプレスリリースで「一部の国や地域では、香港からの渡航者に対してPCR検査を義務付けているが、香港内でのPCR検査サービスの需要は大幅減少していることから、香港政府は3月1日からコミュニティ検査センターの数を適切に削減する。訪問率の高い合計21か所の検査センターは継続し、検査結果を取得する必要のある市民には自己負担でのPCR検査サービスを提供する。残りの64か所の検査センターは同日より停止し、会場は段階的に元の用途に戻す」という内容が発表されています。
21か所の検査センターの営業時間は毎日午前10時から午後8時。自己負担の検査サービスと価格の詳細については、以下検査センターのウェブページを参照してください。
21か所の検査センターとは別に、香港国際空港には24時間稼働の迅速PCR検査センターがあります。旅行者は出発前に自己負担で検査を受け、2時間以内に結果を得ることができます。