CBDが危険ドラッグに。最大7年の禁錮刑

更新日:2022年10月21日
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危険ドラッグ

本日は、大麻草由来のCBD(カンナビジオール)が非合法となり危険ドラッグとして規制することを香港政府が発表したこと、香港の失業率が改善し、今年は昨年と比べて平均月給が3.5%アップしていること、バーやクラブでのライブパフォーマンスおよびダンスが許可されたが売上が伸び悩んでいることをお伝えします。

■CBDが危険ドラッグに。最大7年の禁錮刑
2023年2月1日から大麻草由来のCBD(カンナビジオール)が非合法となり、ヘロインやコカインと同様の危険ドラッグとして規制することを香港政府が発表しました。CBDの所持および使用は7年以下の禁錮刑および100万香港ドル(約1914万円)以下の罰金となる予定です。また、2023年1月30日まで政府建物10か所にCBD製品の廃棄ボックスが設置されます。

米国などではCBD成分が入った化粧品やスキンケア商品、サプリメント、食品、飲料などが幅広く販売されており、香港でもCBDを販売するショップやカフェが増えてきていました。日本でもCBD成分が入った商品を目にする機会が増えてきており、NHKではCBDについて「国立精神・神経医療研究センター依存性薬物研究室元室長の舩田正彦さんによると、幻覚作用や依存性がなく、不眠や不安状態の緩和に一定の効果があるという報告があるといいます。」と伝えています。一方、中国本土ではCBDは化粧品のみ許可されていましたが、2021年に化粧品への使用も禁止されました。

■香港の失業率が改善、給与は3.5%アップ
香港政府の統計局が2022年7月~9月の失業率を3.9%と発表し、前回(2022年6月~8月)の4.1%から0.2%改善し、5ヶ月連続の改善となりました。失業者数は前回の161,900人から6,600人減少して155,300人となっています。

また、香港人力資源管理学会では「今年は昨年と比べて平均月給が3.5%アップしている。調査をおこなった178社のうち96%がスタッフの昇給を実施。特にマルチメディア、IT、通信業界では平均9.8%アップ。」と調査結果を発表すると同時に「頭脳流出している状況が原因だ」と解説しています。

その他、政務司副司長の卓永興は「過去2年間で労働人口が14万人減少したが、香港にまた戻ってくるので心配しすぎないでください。」と話しました。

■ライブパフォーマンス許可も売上伸びず
10月20日(木)から新型コロナウイルス対策の制限令が緩和されバーやクラブでのライブパフォーマンス(音楽生演奏)およびダンスが許可されましたが、売上アップには結びついていないようです。

香港のナイトライフ地区として有名な蘭桂坊(ランカイフォン)では、ミュージシャンやパフォーマーらの多くが香港を離れ、香港には戻ってこない可能性もあるようです。さらに、現在の店舗営業時間は午前2時までと規制されているため十分なナイトライフを楽しめる環境ではないようです。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日5,433人、感染者累計は427,079人(陽性者累計1,858,720人)、死者累計は10,306人、現在の入院者数は1,804人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が6,884,984人(94.3%)、うち2回目接種が6,729,380人(92.3%)、3回目接種が5,603,422人(80.7%)、4回目接種が512,293人となっています。