駐在員生活費ランキング2022、香港が3年連続1位
人材コンサルティング会社「ECA International」が、外国人駐在員の生活費ランキング2022年度版を発表し、香港が3年連続世界1位となったことを伝えました。調査対象は世界120か国・地域の207都市であり、世界トップ10は、1位香港、2位ニューヨーク、3位ジュネーブ、4位ロンドン、5位東京、6位テルアビブ、7位チューリッヒ、8位上海、9位広州、10位ソウル。
アジアトップ10に注目すると、1位香港、2位東京、3位上海、4位広州、5位ソウル、6位深圳、7位シンガポール、8位北京、9位横浜、10位台北となっています。
生活費ランキングは、2021年3~9月の日用品・サービスの価格を比較して作成されました。食料品、乳製品、肉と魚、果物、野菜、家庭用品、レクリエーション用品、一般的なサービス、レジャーサービス、衣類、電気製品、運転、外食、アルコールとタバコ、光熱費、公共交通機関が対象となっています。
ECA Internationalは香港について「香港での前年比3%の物価上昇は例年より高いが、世界の他都市に比べると上昇率は低く、世界的なインフレによる影響は比較的小さい。むしろ、香港ドルが米ドルに固定されており、他の通貨が下落している点が生活費世界一となっている理由として大きい」とコメント。また、日本の都市については「インフレによる円安やマイナス金利の影響で全ての日本の都市で順位が低くなっており前回2位の東京は5位となった。日本国内での物価は上がっていても、円安であるため海外からの訪問者や外貨で収入を得ている駐在員からすれば日本の物価は割安である」と述べています。中国の都市については「中国本土の多くの都市の順位が上がり続け、4都市が世界トップ15にランクインした。上海は香港と東京に続きアジア3位となった」と述べました。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日489人(入境時・隔離中の発見52人、香港市中感染437人)、感染者合計は332,883人(陽性者合計1,215,935人)、死者合計は9,389人、入院者数は372人となっています。
ワクチン接種者合計は1回目接種が6,714,339人(92.2%)(シノバック2,949,579人、ビオンテック3,764,760人)、うち2回目接種が6,366,436人(87.5%)(シノバック2,736,296人、ビオンテック3,630,140人)、3回目接種が4,093,316人(60.3%)(シノバック1,337,419人、ビオンテック2,755,897人)、4回目接種が120,222人(シノバック54,132人、ビオンテック66,090人)となっています。
キャリーラム行政長官は記者会見で「6月30日までソーシャル・ディスタンシングや入境制限などを緩和することはなく、厳しくする計画もない」と話しました。