新型コロナ対策制限令が6月15日まで延長
本日は、新型コロナ対策の制限令が6月15日まで延長となり、6月末に予定されている制限緩和は延期となる可能性があること、7月1日の香港返還25周年ビクトリアハーバー花火大会が中止となり代わりにシンフォニー・オブ・ライツ特別版が実施されること、Don Don Donkiの減給問題に対して組合が声明を発表したことをお伝えします。
■新型コロナ対策制限令が6月15日まで延長
香港政府は新型コロナウイルス対策の制限令を6月15日（水）まで延長すると発表しました。併わせて、「6月末に予定されている第三段階の制限緩和が延期となる可能性がある」と発表しています。キャリーラム行政長官は「毎日のコロナ感染者数が1ヶ月間あまり減っていないため、制限緩和が延期となる可能性は高い。現時点の私の立場としては、6月末には制限緩和しないだろう」と説明しています。
【 現在の新型コロナウイルス対策の制限 】
●レストラン
店内飲食は朝5時から深夜0時まで、1テーブル8人まで、収容人数100％、宴会人数120人まで。ライブパフォーマンスやダンスは禁止。
●バー、パブ、ナイトクラブ
営業時間は朝5時から深夜2時まで、1テーブル4人まで、収容人数75％まで。ライブパフォーマンスやダンスは禁止。
●カラオケ、パーティールーム
営業時間は朝5時から深夜2時まで、1部屋8人まで、収容人数75％まで。
●麻雀／天九
営業時間は朝5時から深夜2時まで、1テーブル／1部屋8人まで、収容人数75％まで。
●浴場
営業時間は朝5時から深夜2時まで。
●その他
・公共娯楽場所（映画館、パフォーマンス会場、ミュージアム、テーマパークなど）、イベント会場、宗教施設で収容人数85％まで。映画館は館内飲食可。
・公共場所での集まりは4人まで。
・公共場所（屋内、屋外）でのマスク着用。屋外公共場所での激しい運動時、スポーツ施設屋内外、空気交換の要件を満たすフィットネスセンター、カントリーパークの屋外エリアではマスク着用免除。
・ワクチンパスのルールに従い各施設への入場にはワクチン3回接種が必要。
■7月1日花火大会が中止、代わりにライトショー
香港特別行政区成立記念日（英国からの返還記念日）に当たる7月1日に5年毎に開催されていたビクトリアハーバーでの打ち上げ花火大会が、返還25周年となる今年は中止となり、代わりにライトショー「シンフォニー・オブ・ライツ」の特別版が開催されることが発表されました。また、香港政府は25周年専用のホームページ、フェイスブック、インスタグラムを立ち上げ、関連するイベント情報を掲載しています。
■Don Don Donkiの減給問題で組合が声明
香港の「Don Don Donki（ドンドンドンキ）」の約10人の従業員が、「減給された新しい契約書に署名しなければ解雇する」という不当な契約に署名を求められたことについて、百貨店の組合「百貨商業僱員總會」が声明を発表しました。
Don Don Donkiは昨年約2億香港ドルの利益を上げているとのことですが、従業員が減給の理由を尋ねたところ「会社の人事評価の結果に基づいている」と回答があり、評価基準の開示は拒否されたようです。また、うち7人は退職を選んだようですが、新しい職探しに必要な雇用証明書の発行を拒否されたとも伝えられています。
＜ 香港の新型コロナウイルスの状況 ＞
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日329人（入境時・隔離中の発見35人、香港市中感染294人）、感染者合計は332,398人（陽性者合計1,212,699人）、死者合計は9,378人、入院者数は419人となっています。
ワクチン接種者合計は1回目接種が6,702,235人（92.1％）（シノバック2,942,320人、ビオンテック3,759,915人）、うち2回目接種が6,336,938人（87.1％）（シノバック2,718,658人、ビオンテック3,618,280人）、3回目接種が3,930,874人（57.9％）（シノバック1,283,449人、ビオンテック2,647,425人）、4回目接種が111,187人（シノバック49,986人、ビオンテック61,201人）となっています。
