終日授業再開条件はワクチン接種率90％

本日は、学校の終日授業再開条件はワクチン接種率90％と発表されたこと、コロナ第5波の死者数は6,356人で死亡率は0.59％と発表されたこと、宅配事業のSF Expressが通常の宅配サービスを再開したこと、4月6日（水）まで現在の新型コロナ対策の制限令が延長されたことをお伝えします。

■終日授業再開条件はワクチン接種率90％
香港政府は、4月末に予定している学校の全日対面授業再開の条件を「職員はワクチン2回接種率100％、生徒は90％」と発表しました。キャリーラム行政長官は「特に3～11歳の接種率を高めることが重要。現時点で3～11歳の接種率は1回が58％で2回が11％。高い接種率を達成することで全日授業と、スポーツなどの課外活動を再開できる」とコメントしました。教育局局長は政府の考えに同意を示したうえで「子供の教育権を尊重しているため、授業再開の条件としてワクチン接種を義務づけているわけではない。90％に達したクラスだけ全日授業を再開し、それ以外は半日授業ができる」と述べました。

これに関して、朝のニュース番組Hong Kong Todayに出演した小児科医のAlvin Chanは「フライト制限や隔離日数が緩和され4月末に学校再開するとコロナ感染がリバウンドする可能性があるので、親は子供にワクチン接種を勧めるべき。1ヶ月で接種率90％に達することはもちろん簡単なことではない。ワクチン接種は子供にとって安全なので親はためらわなくてよい」と話しました。

■第5波の死者数6,356人、死亡率0.59％
香港政府は、コロナ第5波での死者数を6,356人、死亡率を0.59％と報告しました。当局はワクチン未接種者とワクチン1回のみの接種者は死亡率1.69％、ワクチン2回接種者の死亡率は0.10％で17倍の差があったと分析結果も発表しています。

■SF Expressが宅配サービスを再開
昨日から宅配事業を手掛けるSF Express（順豊エクスプレス）が通常の宅配サービスを再開しました。例外として、直近14日間に感染者が確認された建物の受取人は、地上階まで取りに行く、またはセルフピックアップの利用になるとのこと。

■新型コロナ対策の制限令が延長
本日から4月6日（水）まで新型コロナ対策の制限令が延長されました。多くの施設が引き続き閉鎖となります。

〇現時点の制限
・公共場所での集まりは2人まで
・プライベート場所（私有地）での2家族を超える集まり禁止
・レストラン内で18時から翌朝5時までの飲食禁止
・全てのレストランで1テーブルにつき2人まで
・公共場所でのマスク着用必須
・営業停止の指定施設「バーとパブ、アミューズメントゲームセンター、浴場、フィットネスセンター、アミューズメント施設、公共娯楽場所（シネマなど）、パーティールーム、エステ、クラブとナイトクラブ、カラオケ、麻雀と天九の施設、マッサージ、スポーツ施設、スイミングプール、クルーズ船、イベント施設、宗教施設」
・営業許可されている施設ではワクチンパスの実施やLeaveHomeSafe使用

＜ 香港の新型コロナウイルスの状況 ＞
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、一昨日14,152人（入境時・隔離中の発見10人、香港市中感染14,142人）、昨日12,240人（入境時・隔離中の発見4人、香港市中感染12,236人）、感染者合計は280,310人（陽性者合計1,088,150人）、死者合計は6,569人、入院者数は11,485人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,484,091人（91.7％）（シノバック2,797,183人、ビオンテック3,686,908人）、うち2回目接種が5,654,082人（83.0％）（シノバック2,292,835人、ビオンテック3,361,247人）、3回目接種が2,580,539人（シノバック877,182人、ビオンテック1,703,357人）となっています。