今後のコロナ制限令の緩和内容が発表
キャリーラム行政長官は昨日、香港のコロナ対策の制限令の今後の緩和内容と方針について話しました。香港入境時のホテル隔離期間の短縮、9か国からの着陸禁止令を解除、飲食店などの制限緩和、学校の対面授業の再開、全市民へのコロナ検査の保留が発表されました。
■香港居住者の入境時隔離が7日間に変更
4月1日(金)より、ワクチンを2回接種している香港居住者の入境後のホテル隔離が7日間になります。搭乗前48時間以内のPCR検査の陰性結果と隔離ホテル7日間の予約が必要です。5日目のPCR検査で陰性、6日目と7日目の抗原検査で陰性となれば隔離ホテルを出ることができます。その後は7日間の自己観察と12日目のPCR検査が求められます。非居住者(旅行者)は引き続き香港には入境できません。
現在、香港には25か所の指定隔離ホテル(約6,500室)がありますが、到着者が増えることで隔離ホテル不足となる可能性があるため、香港政府は業界と話し合いをして隔離ホテルの追加を依頼することも発表しました。
■9か国からの着陸禁止令を解除
4月1日(金)より、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、フランス、インド、ネパール、パキスタン、フィリピンの9か国から香港への旅客機の着陸禁止令が解除されます。香港では現在「低リスク国、中リスク国、高リスク国」を分類し、隔離期間等の条件を変えていますが、4月1日以降はどの国も同じ条件になります。非居住者(旅行者)は引き続き香港には入境できません。
■飲食店等の制限、4月21日から緩和開始
香港内のパンデミック状況がリバウンドしない限り、各種制限は4月21日から3ヶ月をかけて3段階で徐々に緩和されます。
・第一段階:集まりは4人まで。店内飲食夜10時まで、1テーブル4人。ジム、映画館、マッサージ、エステ等の一部施設、康楽及文化事務署が運営するスポーツ施設が再開。バー等はまだ閉鎖。
・第二段階:集まりは8人まで。店内飲食深夜0時まで、1テーブル8人。プールやビーチ再開。バーが再開。屋外運動やカントリーパークでのマスク着用が免除。
第三段階:制限をなるべく緩和。ただしマスク着用や集まり人数制限、ワクチンパス、LeaveHomeSafeアプリ使用は必要。
■幼稚園、小学校などが対面授業を再開
4月19日から、幼稚園、小学校、インターナショナルスクールが対面授業を再開します。中学や高校は4月22日に予定されているDSE試験(日本でいうセンター試験)が終了してからの再開となります。なお、DSE試験は延期となる可能性もあります。
■香港の全市民へのコロナ検査を保留
香港の全市民へのコロナ検査が保留となり、キャリーラム行政長官は「政府は状況を観察し、適切な時期・適切な状況で計画を再検討する」と話しました。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日14,068人(入境時・隔離中の発見5人、香港市中感染14,063人)、感染者合計は278,185人(陽性者合計1,061,758人)、死者合計は6,119人、入院者数は11,103人となっています。
ワクチン接種者合計は1回目接種が6,471,451人(91.6%)(シノバック2,789,708人、ビオンテック3,681,743人)、うち2回目接種が5,606,696人(82.4%)(シノバック2,259,079人、ビオンテック3,347,617人)、3回目接種が2,518,615人(シノバック859,720人、ビオンテック1,658,895人)となっています。