日本と香港が発表した外国からの入国制限
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への対応として、日本政府と香港政府が発表した外国からの入境に関する制限についてお伝えします。また、香港では深センや珠海との隔離なしでの往来は12月下旬に延期される可能性があるとも報じられています。
■日本が香港を含む外国からの入国に制限
日本政府はオミクロン株への対応として、11月30日午前0時より世界の全ての国と地域を対象にビジネス目的などの外国人の新規入国を原則停止する方針を発表しました。また、日本人が香港から帰国する際はワクチン接種の有無に関係なく、指定宿泊施設での3日間の待機となります。
オミクロン株の確認で日本入国時の対応が強化される国と地域は「アンゴラ、イスラエル、イタリア、英国、オランダ、オーストラリア、オーストリア、カナダ(オンタリオ州)、チェコ、デンマーク、ドイツ、フランス、ベルギー、香港」となります。指定宿泊施設での隔離日数は滞在国のリスクに応じて異なる点にご注意ください。
【香港から日本への入国について(日本領事館の発表)】
過去14日以内に香港に滞在歴のある入国者は、入国時にPCR検査陰性証明書を提示し、指定宿泊施設で3日間の待機(入国日を含めない)が求められます。加えて、入国後3日目にも検査を行い、陰性であれば指定宿泊施設を退所でき、入国後14日目までの間は自宅等で待機を行います。また、これまでワクチン接種者に対して行われていた行動制限緩和措置(3日間停留措置の免除や待機期間短縮措置14日→10日など)は12月1日(水)午前0時以降の入国者に対しては停止されます。
■香港がアンゴラなど4か国からの入境禁止
香港政府はオミクロン株への対応として、11月30日(火)午前0時からアフリカの4か国(アンゴラ、エチオピア、ナイジェリア、ザンビア)からの香港居住者以外の入境を禁止しました。既に入境禁止としているアフリカ南部の8か国(南アフリカ、ボツワナ、エスワティニ、レソト、マラウイ、モザンビーク、ナミビア、ジンバブエ)からの入境禁止と同様の対応です。香港居住者はワクチン2回接種者のみ入境できますが21日間の隔離となり、検疫内容を強化し最初の7日間はぺニーズベイの検疫センターで隔離となり毎日の検査がおこなわれ、残りの14日間はホテル隔離となります。
さらに、12月2日(木)から、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、チェコ共和国、デンマーク、ドイツ、イスラエル、イタリアがハイリスク国に指定されます。ワクチン接種者のみ香港入境ができ21日間隔離となります。
■深センや珠海との往来が12月下旬に延期か
香港メディアThe Standardが、香港と深センや珠海との隔離なしでの往来再開計画が12月下旬に延期される可能性があると伝えました。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は、昨日3人(域内感染者0人)、感染者合計は12,431人、死者合計は213人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が4,748,628人(70.5%)(シノバック1,730,989人、ビオンテック3,017,639人)、うち2回目接種が4,530,613人(67.3%)(シノバック1,668,093人、ビオンテック2,862,520人)、3回目接種が156,403人(シノバック79,957人、ビオンテック76,446人)となっています。香港でオミクロン株の3人目の感染者が確認され、11月24日(水)にナイジェリアからエチオピアとタイ経由で香港入境し北角のホテルラマダ香港グランドビューで隔離されていた37歳男性であると発表されています。