2021年の施政報告が発表
香港の将来的な計画や目標を示す「2021年 施政報告」を香港政府が発表しました。香港北部を開発し深セン市と接する新界(ニューテリトリー)に「北部都会区」を形成しニュータウンの開発やMTR東鉄線(紅磡駅と羅湖駅を結ぶ鉄道)の駅増設などの計画が述べられました。
香港に居住している日本人に注目される内容は殆どありませんでしたが、香港の将来を示す重要な方針のため簡単にご案内します。施政報告の詳細はページ下部のリンクからもご確認いただけます。
【住宅】
土地不足と住宅供給に対応するため、今後20~25年間で住宅100万戸を供給。2032年までに33万戸の公共住宅を供給。無人島の交椅洲および北部都会区から56万5千戸以上を供給。また、農村部の居住者が先祖代々の土地をデベロッパーに売却しやすくする。市区重建局は深水埗(サムスイポー)や荃湾(ツェンワン)再開発の可能性も研究する。
【交通】
サイエンスパークへのアクセスを改善するためMTR東鉄線(紅磡駅と羅湖駅を結ぶ鉄道)に1駅を追加する。北部都会区の開発でMTRに5路線を追加し10駅を増設。新路線には洪水橋と廈村を深センの前海と結ぶ港深機場線路を含み、新たな出入境ポイントも設置。
【航空】
広東省と協力して珠海にハイエンドの航空産業クラスターを設立する。香港と珠海の空港協力を強化するために香港空港当局が珠海空港に資本注入を提案。
【環境】
2035年までに炭素排出量を2005年の水準に下げるため50%削減しなければならない。香港の温室効果ガスの3分の2は発電によるもの。
プラスチック飲料容器に関する生産者責任スキームを新たに導入、使い捨てプラスチック食器を規制。
【人材】
優秀人材入境計画(QMAS)の年間割り当てを2倍の4,000人に。
2021年の施政報告の詳細は以下より確認いただけます。
https://www.policyaddress.gov.hk/2021/eng/highlights.html
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は、一昨日4人(域内感染者0人)、昨日6人(域内感染者0人)、感染者合計は12,244人、死者合計は213人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が4,521,938人(対象者約680万人中66.5%)(シノバック1,641,714人、ビオンテック2,880,224人)、うち2回目接種が4,250,094人(シノバック1,543,671人、ビオンテック2,706,423人)となっています。