立場新聞、5月以前の記事を全て削除

香港のメディア「立場新聞」が5月以前に投稿した全記事を一時的に削除し月額購読料と寄付受取サービスの中止を発表したこと。夏休みシーズンに合わせて香港に戻ってくる留学生が増え始めており隔離指定ホテルの部屋不足が問題になっていること。7月3日（土）から水上タクシーの試験運用が開始され香港市民も乗船できることの3つの話題をお伝えします。

■立場新聞、5月以前の記事を全て削除
香港のメディア「立場新聞」が5月以前に投稿した全記事を一時的に削除し、月額購読料と寄付受取サービスの中止を発表しました。8人の取締役のうち6人の辞任も伝えました。

立場新聞は「記事ライターにリスクを説明した後で再掲載する可能性がある。月額購読料と寄付は、立場新聞が資産凍結となると無駄になる可能性があるため中止する。手元に9～12ヶ月の運営資金はある。」とコメントしています。立場新聞は先月、自社の記者を守るため6ヶ月以上勤務する記者に雇用契約終了を提案しましたが、大半が残ることを希望し新しい雇用契約を結んでいます。

■夏休みにより香港の隔離ホテルが不足
7～8月の夏休みシーズンに合わせて、香港に戻ってくる留学生が増え始めており、隔離指定ホテルの部屋不足が問題になっています。現在、各ホテルは部屋数を追加で増やしており、6月29日（火）には新たなホテル「ドーセット・クントン香港」が隔離指定ホテルに加わります。現在の隔離指定ホテル（全34か所）と部屋数、宿泊代金などの情報は以下リンクから確認できます。
https://www.coronavirus.gov.hk/pdf/designated-hotel-list-v4_en.pdf

■7月3日から水上タクシーが試験運用
7月3日（土）から水上タクシーの試験運用が開始され香港市民も乗船できます。毎週土曜日の午後7時20分から1日1便が「紅磡から尖沙咀東から中環から尖沙咀東から紅磡」を70分かけて一周します。

乗船場所は、午後7時20分に紅磡は南埠頭、尖沙咀東は尖沙咀碼頭1號梯台（アベニュー・オブ・スターズの近く）、中環は9號碼頭（観覧車の近く）。ルートの一周は48香港ドル、紅磡から尖沙咀東は10香港ドル、尖沙咀東から中環は14香港ドルです。子供と高齢者については半額となります。

7月1日（木）の香港成立記念日（24周年）は特別に午後7時20分から紅磡（ホンハム）南埠頭から出発します。なお、運輸署は水上タクシーを「ヴィクトリア・ハーバーの夜景やシンフォニー・オブ・ライツの鑑賞など、主に観光目的のサービスである」と発表しています。

＜ 香港の新型コロナウイルスの状況 ＞
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は木曜7人（域内感染者1人）、金曜4人（域内感染者0人）、土曜2人（域内感染者0人）、日曜6人（域内感染者1人）、感染者合計は11,918人、死者合計は211人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約2,150,300人（人口の約28.7％）（シノバック930,800人、ビオンテック1,219,500人）、うち2回目接種が約1,411,100人（シノバック573,600人、ビオンテック837,400人）となっています。