指定人物を渡航禁止とする法案が通過
本日は、「指定人物を渡航禁止とする法案が通過」、「個人所得税・法人税の減免額が決定」、「マカオとのトラベルバブル」の3つの話題をお伝えします。
■指定人物を渡航禁止とする法案が通過
香港の立法会で、指定人物の渡航を禁止できる法案「2020年入境修訂條例草案」が通過しました。香港イミグレーションは2021年8月1日から、航空会社に対して香港行きのフライト前に乗客リストの提出を求めることができ、航空会社へ指定した乗客を乗せないように要求することが可能となります。
香港弁護士会が「政府は法案が必要な理由を説明しなかった」と懸念を示したことについて、香港政府の保安局局長は「海外からの不法移民、偽の難民申請者が増えている」と回答し、香港市民からの香港の出入りに影響するのではという懸念の声には「香港市民の移動の自由は香港基本法で守られている」と言及しました。
■所得税・法人税の減免額が決定
昨日、香港政府の立法会が2020/21年の個人所得税・法人税について10,000香港ドルを上限として100%減免することを決定しました。この減税措置により、187万人の個人所得税納税者と12.8万社の法人が恩恵を受けます。香港政府の2021/22年の歳入は124.5億香港ドル減少する見込みです。
なお、2019/20年の個人所得税・法人税は、20,000香港ドルを上限として100%減免されていました。
■マカオとのトラベルバブルについて
海南島で開催された「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」で、香港とマカオの行政長官がトラベルバブルに関する話し合いをおこなったことが話題になっています。
香港の行政長官のキャリー・ラムは、「マカオと中国本土の間での出入境はほぼ再開しているため、香港人が隔離なしでマカオに入れるようになれば、マカオから中国本土に入れてしまう可能性がある。この問題の解決が必要だ」と現時点の課題を伝えています。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日7人(域内感染者1人)、感染者合計は11,756人、退院者合計は11,392人、死者合計は209人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約884,200人(人口の約11.8%)(シノバック418,800人、ビオンテック465,500人)、うち2回目接種が約467,600人(シノバック300,000人、ビオンテック167,600人)となっています。