ビオンテック製のワクチン接種が一旦中止

更新日:2021年03月25日
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一時中止

ビオンテック製のワクチン容器に欠陥が見つかった件で、香港は予防的措置として原因調査の結果がわかるまでビオンテック製のワクチン接種を一旦中止としました。中国本土、香港、マカオ、台湾でビオンテック製のワクチンを製造・販売する権利をもつ上海復星医薬とビオンテックは「現時点でワクチンの安全性に問題があるとは考えられない」と説明しています。

香港衛生署の陳漢儀は、「3月6日以降に計57個の容器からひび、キャップの緩み、中身の漏れ、容器外側の汚れが見つかっており、容器に問題がみられたワクチンはすべて廃棄されている。昨日解凍された約11,000回分のワクチンも廃棄をする」と話しました。その他にも「ビオンテック製のワクチン接種をした方は、2回目に別ブランドのワクチン接種をすることは推奨できないため、接種再開までお待ちください」と伝えています。

昨日は中止発表となった10時までに約1,080人がビオンテック製のワクチンを接種しました。それ以降の訪問者は帰宅することになり、お詫びとしてマスクが配布されました。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は一昨日12人、昨日10人、感染者合計は11,420人、退院者合計は10,963人、死者合計は204人となっています。ワクチン接種者数は、昨日9,700人、合計は412,800人(人口の約5.5%)で、うち約261,500人がシノバック、約151,300人がビオンテックのワクチンを接種しています。なお、昨日は60歳男性と80歳女性がワクチン接種後に死亡したとの報告があり、ワクチン接種後の死亡者合計は10人となっています。また、昨日55歳の家具配達員の感染が発覚し、3月13日~22日の期間に約20世帯に配達をしたことが分かり、配達時に在宅していた10人が隔離の対象となりました。