Citibankが香港の富裕層調査を発表
本日は、Citibankが香港の富裕層調査を発表し1000万香港ドル(約1億3600万円)以上の資産を持つ人が50.4万人に達したこと、8月の輸出が2.3%減で輸入が5.7%減となったこと、香港の最低賃金が初の据え置きとなる可能性についてが話題となっていますので以下にお伝えします。
■Citibankが香港の富裕層調査を発表
Citibank(シティバンク)が、香港の富裕層を調査する「Hong Kong Affluent Study 2019/2020」を発表し、2020年5月時点で1000万香港ドル(約1億3600万円)以上の資産を持つ人(以下:億万長者)が50.4万人(香港人口の15人に1人)に達したと伝えました。この結果は2019年に比べて22%増加していますが、2018年よりは減少しています。
1000万香港ドルの資産を持つ56%が男性で平均年齢は58歳、44%が女性で平均年齢は57歳であり、そのうち仕事をしていない人は54%とのこと。また、資産で最も多かったのは不動産で総資産の78%を占め、それ以外は現金、預金、株式、債券、ファンドなどとなるようです。
■8月の輸出2.3%減、輸入5.7%減
香港政府の統計局が、8月の香港の輸出入のデータを発表しました。輸出は前年度比2.3%減となり、輸入は5.7%減となりました。香港からアジアへの輸出の中で、特に減少が目立った国は日本で19.4%減、次にシンガポール14.6%減、タイ12.5%減となっています。一方、インドへの輸出は12.8%増、ベトナムへの輸出は11.5%増加しています。
■香港の最低賃金、初の据え置きか?
現在、香港政府では最低賃金の引上げの議論がおこなわれていますが、今年は2011年に最低賃金制度が導入されてから初めて最低賃金が据え置きとなるかもしれません。
香港の最低賃金は2年毎に見直されており、2011年は28香港ドル、2013年は30香港ドル、2015年は32.50香港ドル、2017年は34.50香港ドル、2019年は37.50香港ドル(約510円)となっていました。
香港政府の労働部門からは「少なくとも39香港ドルに上げるべき」との声があるようですが、ビジネス部門からは「37.50香港ドルに据え置くべき。上げても38香港ドル。新型コロナの影響で経済が悪化している」との意見が上がっているとのこと。
< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日7人、感染者合計は5,057人、退院者合計は4,758人、死者合計は104人となっています。