まるで映画、尖沙咀でマフィア銃撃され病院まで暴走

更新日:2020年09月09日
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香港マフィア

火曜の深夜0時過ぎ、犯罪組織「三合会」の流派の一つ「和勝和」のリーダー格で、「クレイジー・ユン」の通称で知られる45歳男性が、香港の尖沙咀(チムサーチョイ)で車を運転していたところ、バイクに乗っていた男性に拳銃で胸を撃たれました。

撃たれたクレイジー・ユン氏は1.6キロメートル先のクイーンエリザベス病院まで、乗っていたメルセデスベンツを自力で運転し、タクシー3台をはね飛ばし(回転もしたよう)ながら、なんとか病院にたどり着き一命をとりとめたとのこと。

事件現場となったのは、廣東道(カントン・ロード)と柯士甸道(オースティン・ロード)の交差点で、ホテルBPインターナショナルの付近。タクシー3台がはね飛ばされたのは佐敦道(ジョーダン・ロード)で、目撃したタクシー運転手は「何度もクラクションを鳴らしながら車線変更してきた。飲酒運転か、ドラッグ中毒者かと思った。まさか撃たれているとは思わなかった」とコメント。なお、タクシー運転手らの中に怪我人はなかったようです。

クレイジー・ユン氏は9ミリ弾丸を心臓付近に受けて胸骨を骨折。一時は重体でしたが、術後の容体は安定しており命に別状はないとのこと。銃撃された理由は、コンテナターミナルでのみかじめ料20万香港ドルに関係しているとみているようです。

香港警察は、暗い色の服に青のジーンズを容疑者として捜査を進めていますが犯人逮捕には至っておらず、目撃者からの情報提供を求めています。香港メディアThe Standardでは「リアル・ライフ・ギャングスター・ドラマ」として報じています。