香港の警察官とタクシードライバーが感染
香港の警察官とタクシードライバーが新型コロナウイルスに感染したことが大きく報道されています。香港全体では感染者69人(4人増加)、死者2人となっています。本日は、香港で新たに感染が確認された4人についての情報をお伝えします。
警察官で初となった感染者は48歳男性であり、香港島の地域対応部隊(40名の部隊)に所属しているとのこと。警官の妻と義理の母にも症状があり病院で診察を受けたようです。また、2月18日(火)に西環の有名レストラン明星酒家にて、約60人の同僚警察官との送別会に参加していることが分かっており、今後、送別会に参加した60人が検疫対象となる予定です。
タクシードライバー(58歳男性)の感染も香港初となりました。赤色タクシーの運転手で、2月8日(土)から発熱と咳の症状があり病院で治療を受けましたが2月16日(日)までは仕事をしていたようです。その後、熱が下がらず気絶したため病院に運ばれました。感染が疑われる乗客はいなかったかとの問いに対しては、思い当たらないと回答しているようです。
お粥と麺のファストフードチェーン店「一粥麵 油塘店」のレジで働く38歳女性にも感染が確認されました。体調不良となってからは出勤しておらず、2月10日(月)から発熱と咳などの症状があったため医師の診察を2度受けていたことが分かっています。体調不良となる前からマスクを着用して仕事をしていたようです。
1月中旬に広東省の東莞(ドンガン)に複数回訪れていた75歳男性が66人目の感染として確認されました。75歳男性が感染する前に、香港に住んでいる妻、娘、義理の息子に感染が確認されていました。屯門(テュンムン)の三聖邨にある中華料理店で毎朝食事をしていたとのことが分かっていますが、2月14日(金)に妻が63人目の感染者となり、倒れてからは訪れていないようです。義理の息子は太古城(タイクーシン)に住むエンジニアで以前57人目の感染者、娘は60番目の感染者として報道されていました。
なお、中国全体での新型コロナウイルス感染者は74,987人(411人増加)、死者は2,233人(115人増加)となっています。