2月の旅行客数が98%減。他注目ニュース
本日、新型コロナウイルス感染者は中国全体で74,000人を超え、死者は2,000人を超えました。香港内では感染者62人(1人増加)となり、今朝2人目の死亡者が確認されました。本日は新型コロナウイルスに関するニュースを5つ案内します。
■2月の旅行客数、昨年同月の98%減
香港政府観光局によると、2月の2週間、香港に来る旅行客数が1日平均わずか3,000人となっており、昨年同月の98%減となっています。香港メディアThe Standardは、2003年のSARS大流行時の2月の旅行客数は1日平均10,000人であったため「SARS時よりはるかに悪い」と報道しています。
■失業率3.4%、消費・旅行関連業界では5.2%
香港政府統計局によると、2019年11月~2020年1月の香港での失業率は3.4%となり、2016年以来最高となりました。特に悪化している消費・旅行関連業界(小売業、宿泊業、飲食業を含む)の失業率は5.2%、建設業では5.7%となっています。
■18歳以上の香港居民に1万香港ドル配布を検討
18歳以上の香港居民に対して10,000香港ドル(約14万円)の配布を積極的に検討していると香港政府の財政司司長が伝えました。永久居民のみを対象とするのか香港居住者全員を対象とするのかは述べられていません。メディア星島日報は、来週水曜日の政府予算が発表される際に正式発表がありそうだと伝えています。
■幼稚園が閉園危機。授業料の未払いが深刻
香港内の学校が1か月以上休校となっている中、多くの幼稚園が閉園危機となっているようです。教師団体「香港教育専業人員協会」が238人の園長にインタビューした結果、70%から「授業料が支払われていない」、65%から「中退する園児がいる」、40%から「このままでは深刻な財務状態に陥る」と回答があり、閉園の可能性を訴える幼稚園もあるようです。
財務状態については70%以上が「教師・職員の給与が払えない」、約30%が「家賃を払えない」、約20%は「幼稚園が倒産危機を迎えている」と回答したようです。
なお、先日「各学校の対応について」という記事を掲載しましたが、日本人学校(大埔校)の公式ホームページ上で保護者向けに案内がありましたので記事修正をいたしました。
https://hongkong-bs.com/topics/20200217/
■HSBCが3.5万人を解雇予定。全体の15%
ロンドン本社のHSBCが、今後3年間で3.5万人(全体の15%)を解雇する可能性を伝えました。HSBCはアメリカとヨーロッパでの業績が思わしくないためコストを削減する予定で、アジアでの投資を加速させるためアジアでは人員削減の影響は少ないと述べています。香港メディアRTHKでは「新型コロナウイルスで中国・香港の経済に打撃を受ける可能性があり、それによりHSBCの今年の業績に影響を与える可能性がある」と警告しています。