香港のバレンタイン「花束よりもマスクや消毒液」
本日2月14日はバレンタインデー。香港では男性から女性にバラの花束を贈り、ディナーを楽しむ習慣があり、花束は女性が働くオフィスに届けることも多くあります。バレンタインデーが近づくと花屋には大量のオーダーが入りますが、今年は新型コロナウイルスの影響でオーダー数が半分以下となっているようで、花束よりもマスクや消毒液が欲しいという声があるようです。
今年の花の売行きについて花屋小売協会の会長は「(通常はオフィスに花束を届けるが)今年はオフィスで勤務していない人が多い。失業者は花にお金を使わないだろう。雰囲気が良くないし外出したくないカップルもいるだろう」と話しています。卸売り花屋協会の会長においては「バラ10本の花束は通常400~600香港ドル(約5,600~8,400円)だが、今年は300香港ドル(約4,200円)で販売されている」と価格の低下について話しました。
香港婚活会社HK Romanceでは、1月中旬~2月にかけて男女572人を対象としたバレンタインデーのプレゼントや過ごし方についてのアンケートを実施。香港では男性がプレゼントを受け取るケースは少ないものの、欲しいプレゼントは男女とともに「1位:マスク(32%)」、「2位:消毒液(30%)」、女性の3位は「腕時計やアクセサリー(14%)」、男性の3位「何もいらない(19%)」となりました。また、30%の男女がバレンタインデーを「家で過ごしたい」と回答したようです。
香港メディアSCMPは男性へのインタビューを実施。男性らは「1~2週間前に予約満席となる日本食レストランが2日前に予約できた」、「ディナーの後は映画館やカラオケだったが今年は行かない」、「台湾のコロナ対策で、台湾にいる彼女に会えなくなった」などと話したようです。