成田空港で香港航空の機体部品が4日連続で欠落
更新日:2019年05月30日
成田空港に離着陸した香港航空の7便の機体からライトカバーやネジなどの部品が欠落していたことが分かりました。成田空港では4日連続(5月26日から5月29日)で香港航空の部品欠落が確認されており、日本の国土交通省は「これだけの短期間に同じ航空会社の機体から部品の脱落が相次ぐのは異例」とコメントしており、香港航空は原因調査を進めています。
香港航空の香港・成田便は1日3便が往復していることから12分の7の確率で部品が欠落していることになります。
5月29日(水)は、成田空港に午後3時過ぎに着陸した機体が、午後4時頃に成田から香港に戻る際に、機体点検によって主翼部分のパネルのネジなどが欠落していることが分かりました。成田空港は滑走路を一時閉鎖して点検作業をおこないましたが部品は見つからず、飛行中に落下したものと考えられています。点検中の香港航空の乗客は機内で待機することとなり、食べ物や飲み物が提供されたようです。また、他の航空機の着陸にも遅れが出るなどの影響もありました。
香港航空は「飛行にリスクがない場合は部品が欠落していても飛行が許可される」とコメントしていますが、香港政府の民航處(CAD)は「詳細なレポートを速やかに提出するように」と香港航空に指示しています。また、香港の公民党の譚文豪氏は「落下した部品が人に直撃する恐れがあるだけでなく、滑走路上に部品が落ちていると他のフライトの安全にまで影響する」と民航處に対して意見をしました。
香港航空は香港で3番目に大きい航空会社ですが、資金繰りに問題があり倒産する可能性があるとの噂が相次いで報道されています。すでに複数の役員が辞任し、フライト数も減少。先週は、パイロットに自主退職を募ったことも話題となりました。