金取引詐欺で85歳男性が81億円騙し取られる
更新日:2019年01月25日
ロンドン市場での金取引に関する投資勧誘により、85歳の香港人男性が2年間にわたり5億8000万香港ドル(約81億2000万円)を騙し取られるという香港で過去最大となる「ロコ・ロンドン金取引」詐欺事件が発生しました。
被害者は85歳の香港人の他にも、中華系の香港人、台湾人、アメリカ人、オーストラリア人、カナダ人、ニュージーランド人の6名が確認されており、被害総額は6億2000万香港ドル(約86億8000万円)になると報じられています。
今回の詐欺事件では首謀者である香港人2名、関連投資会社3社の役員と元役員、書類準備や勧誘をしたブローカー、犯行に使用された銀行口座の持ち主など、20歳~72歳の男女14名が逮捕されました。
犯行手順ですが、電話やソーシャルメディアで投資勧誘をおこない、信頼を得るため投資経験豊富なエージェントのフリをして被害者に接近、ハイリターンを約束し関連書類にサインをさせ、九龍東エリアにある投資会社の法人口座や個人口座に送金をさせて犯行がおこなわれたことが分かっています。そして被害者は詐欺グループからの「金取引で損失が発生し、投資金額がすべて失われた」との通知を受けて初めて詐欺被害にあったことに気づいたようです。
香港では香港人だけでなく外国人をターゲットとした金取引詐欺が多発していますので十分にご注意ください。
昨年の2018年7月には、若い女性たちが金融コンサルタントのスターとして恋愛関係を利用しロンドンの金の詐欺投資に誘導して35名が逮捕。同じく7月に、男性が女性のフリをしてロンドンの金の詐欺投資に誘導し54名が逮捕されています。なお香港で詐欺犯罪をおこなうと最大14年間の懲役刑が科されます。